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■川崎汽船/増収減益に(2010年度第3四半期(10月〜12月)実績)



株主・投資家の皆様へ

 

   株主・投資家の皆様にはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

 

   本日発表いたしました2010年度第3四半期(10月〜12月)の決算実績、及び同通期(4月〜2010年3月)の業績予想の修正に関し、その概要をご説明申し上げます。

 

 

【2010年度第3四半期(10月〜12月)実績】

 

   世界経済は、中国・インドを始めとする新興国では底堅い経済成長が持続する一方、米国では失業率は依然高水準ながらも、8月の金融緩和策実施以降、経済は緩やかな回復傾向を示しました。欧州では、一部に財政懸念と信用リスク不安が引き続き存在したものの、全体としては実体経済に目立った悪影響は現れず、緩やかな景気回復基調が続きました。

 

   コンテナ船部門においては、引き続きアジア出し往航貨を中心に荷動きは堅調に推移しました。また、運賃市況は、季節的要因もあり若干の軟化傾向を示しましたが、概ね想定通りに推移しました。ドライバルク船においては、中国・インドの旺盛な鉄鉱石・穀物需要を受け、市況は底堅く推移しましたが、後半にかけて調整局面を迎えました。完成車の荷動きは、新興国向け需要を中心に、全体として緩やかな回復が見られました。

 

   このような状況の中、当社グループでは、昨年1月に発表した新中期経営計画KV2010に基づき、引き続きコンテナ船の運賃修復、エコ減速運航を始めとするコスト削減に全力をあげ取り組みました。

 





 
 

連結

(前年実績)

 
売上高

2,415億円

(2,125億円)

 
営業利益

123億円

(▲ 104億円)

 
経常利益

97億円

(▲ 146億円)

 
当期純利益

69億円

(▲ 187億円)

 

(2010年度第3四半期平均為替レート:82.99円/ドル、燃料価格:475ドル/キロトン)

 

 

【2010年度第3四半期累計期間 (2010年 4月-12月) 実績】

 
 

連結

(前年実績)

 
売上高

7,619億円

(6,130億円)

 
営業利益

623億円

(▲ 529億円)

 
経常利益

526億円

(▲ 645億円)

 
当期純利益

332億円

(▲ 620億円)

 

(2010年度第1−3四半期 平均為替レート:87.46円/ドル、燃料価格:471ドル/キロトン)

 

 

【2010年度通期予想】

 

   コンテナ船事業においては、最大輸出国である中国を始めとして旧正月に伴う工場の一時休業など季節要因による荷動きの減少が見込まれます。また、欧州での金融不安、米国における住宅販売不振、失業率の高止まりなど経済動向が依然不透明な状況ではありますが、需給動向を注視し、輸送需要に合わせた一時減便などによる運航規模の調整、減速運航を含めた徹底したコスト削減を図り、収支改善に努めます。

 

   不定期専用船事業においては、ドライバルク事業は、引き続き新造船による供給圧力が強く、加えて年初からの豪州での洪水被害に伴う大型船需要の減少により、需給の不均衡が懸念されます。一方、新興国経済の持続的成長により、全体として海上貨物荷動きは堅調に推移するものと思われ、第4四半期後半から徐々に市況は回復していくものと予想します。中小型船については、アジア向け豪州炭を米国などへ切り替えることによる輸送距離の増加や、中国向けの石炭や大豆、インド向けの石炭の堅調な荷動きにより、市況は徐々に回復すると予想します。

 

   自動車船事業では、世界の完成車荷動きは引き続き緩やかな回復傾向が続くものと思われます。円高などの影響により日本から先進国向け輸出の回復が思わしくない点が懸念材料です。多様化する物流に積極的に対応すると共に、引き続き配船の合理化、運航費削減に加え、柔軟性のある船腹の活用を実施し収支の改善に努めます。

 

   エネルギー資源輸送事業に関しては、液化天然ガス輸送船においては、長期契約船は安定稼動が見込まれます。スポット市況は冬季の需要増によって船腹需給は引き締まった状態が継続し、収支面での改善が見込まれます。油槽船においては、原油、製品ともに荷動きは堅調であるものの、船腹供給圧力は依然として強く、市況回復にはしばらく時間を要する見込みです。

 

   重量物船事業は、スポット貨物の荷動きに回復が見られるものの、運賃水準の回復にはしばらく時間を要する見込みです。

 

 

   海運業を取り巻く事業環境は、上記の需給状況に加え、燃料油価格の上昇、円高、金利動向も含め予断を許さない状況にありますが、更なる合理化とコスト削減によって収支改善に努めてまいります。

 





 
 

連結

(前回予想)

(前年同期)

 
売上高

9,900億円

( 9,850億円)

( 8,380億円)

 
営業利益

650億円

( 690億円)

(▲521億円)

 
経常利益

530億円

( 550億円)

(▲663億円)

 
当期純利益

330億円

( 320億円)

(▲687億円)

 

(4Q為替レート前提: 80.50円/ドル、燃料価格前提: 515ドル/キロトン通期為替レート見込み: 85.72円/ドル、燃料価格見込み:482ドル/キロトン)

 

 

   為替、燃料油価格の前提は上記の通りですが、為替は第4四半期中に1ドルあたり1円上下することで4億円(円安が利益上昇)、燃料油は1トンあたり10ドル上下することで3億円、経常利益に影響する見込みです。

 

   尚、期末の配当金につきましては、最終的な通期の業績を踏まえて決定させて戴きますが、現時点では10月29日に発表の通り、1株当たり6円(中間配当金4円とあわせ通期で10円)の予想を継続致します。

 

   弊社では今後とも皆様の期待にお応えできるよう、グループ企業の役員・従業員一丸となって、さらに努力して参りますので、株主・投資家の皆様におかれましては、なにとぞ川崎汽船グループに変わらぬご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

 

2011年1月31日
 
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