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■三井造船/マレーシアでバイオエタノールの実証事業を開始
マレーシアでバイオエタノールの実証事業を開始−アブラヤシの空果房(EFB)を原料とした世界初のプラント稼働−

 

三井造船株式会社(社長:加藤 泰彦)は、マレーシアのパームオイル産業民間最大手サイムダービー社(Sime Darby: SD、マレーシアクアラルンプール市)の研究開発部門を担当するサイムダービー・リサーチ社(Sime Darby Research Sdn. Berhad:SDR)とマレーシアの主幹産業であるパームオイルの製造工程で排出される空果房(EFB)を原料としてバイオエタノールを製造する世界初のデモンストレーションプラントの建設・運転・技術実証を7月に合意し、近く完成の見込みです。 SDテナマラン搾油工場に隣接するデモンストレーションプラントでは、2011年2月より1.25トン/日のEFBを原料にエタノールが生産され、製造技術の実証を行うためのデータ収集が行われます。 現在、地球温暖化対策の問題に関心が集まり、再生可能燃料の開発が急務となっています。そうした中、植物等生物由来のバイオ燃料の開発が世界中で試みられています。しかし、従来の可食性植物を原料とするバイオ燃料の製造は、食料との競合といった問題を引き起こしてきました。 アブラヤシのEFBを原料としたバイオエタノールの製造は、非可食かつ繊維性のバイオマスを原料とする第2世代バイオ燃料にあたります。 バイオエタノール製造の商業化には、年間を通じて低価格で大量の原料の長期安定供給が不可欠です。一方、マレーシア、インドネシアは、世界のパームオイルの約9割を生産し、搾油工場で排出されるEFBは年間4,000万トンに達しています。このため、2カ国はバイオエタノール製造に最適な場所であると考えられます。本プロジェクトは廃棄物の有効利用に貢献します。 当社は、これまでNEDO共同研究等を通じて、第2世代バイオエタノール製造技術を自主開発してきましたが、2010年2月にInbicon社(デンマーク)と、ソフトセルロース系バイオマスの水熱法前処理技術に関して技術提携(ライセンス契約)しました。デモンストレーションプラントには、Inbicon社技術ならびに当社独自の技術が適用されることになっています。なお、Inbicon社は第2世代バイオエタノール製造プラントとしては世界最大規模のパイロットプラントを2009年11月に完工し、運転中です。 SDおよび三井造船は、三井物産株式会社よりプレ・マーケティング協力を得つつ2008年から本件に係る事業開発に取り組んできました。デモンストレーションプラントで得られたデータに基づき、SDおよび三井造船は、早期の商業化プラントの稼働開始を目指します。製造されたバイオエタノールは、バイオエタノール混合ガソリンや、環境に優しい化学原料としての利用が想定されています。 三井造船は、本事業を地球環境問題の解決に寄与する当社の取り組みの一つと位置づけ、将来的に大きな事業として育成していく所存です。また、マレーシア政府の「新経済モデル」におけるバイオ政策の実現に貢献するとともに、「新・国家エネルギー戦略」を始めとする我が国の政策にも貢献できる事業として発展させていきたいと考えています。
 
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