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■石油天然ガス・金属鉱物資源機構/ロシア連邦イルクーツク州における日露共同探鉱調査事業で油ガスを発見 |
ロシア連邦イルクーツク州における日露共同探鉱調査事業での油ガス発見について 独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC、理事長:河野博文)とイルクーツク石油(Irkutsk Oil Company、略称INK、代表:Nikolay Mikhailovich Buynov会長)は、ロシア連邦イルクーツク州北部において共同で進めている地質構造調査事業(*1)(以下、探鉱調査事業)の3鉱区において、原油及びガスの産出を確認しました。 本探鉱調査事業は、2003年1月の日露首脳会談で採択された「日露行動計画」、また、2007年6月に日露首脳間で支持された「極東・東シベリア地域での日露間協力強化に関するイニシアティブ」の中で謳っている、極東・東シベリア地域における日露民間企業の協力促進の一環としてスタートした共同プロジェクトです。 JOGMEC及びINKは、2007年10月及び2009年5月に共同調査契約を締結し、合弁会社2社(アイエヌケー・セベル(INK?Sever)社及びアイエヌケー・ザパド(INK?Zapad)社、いずれもINK51%、JOGMEC49%)を通じて探鉱調査事業を実施してきました。この共同探鉱の経済的な魅力は、ロシア政府が現行のルートで東シベリア・太平洋石油パイプライン(ESPO)敷設を決定したことに依るところが大きいと言えます。 今回油ガスを発見した鉱区は、イルクーツク州の北部に位置するセベロ・モグジンスキー(Severo?Mogdinsky)鉱区、ザパドナ・ヤラクチンスキー(Zapadno?Yaraktinsky)鉱区及びボリシェチルスキー(Bolshetirsky)鉱区の3つの探鉱ライセンス鉱区です。 セベロ・モグジンスキー鉱区では、テストの結果、2009年6月に掘削を開始した試掘1号井(SM301号井、テスト継続中)、2010年4月に掘削を開始した試掘2号井(SM302号井、日産214トン、1,585バーレル)において、それぞれ原油の産出を確認しました。 JOGMEC及びINKは、試掘1、2号井が掘削された鉱区南東部における石油の可採埋蔵量について、現時点で14.8百万トン(110百万バーレル)規模と評価しており、10月19日、ロシアの埋蔵量認定国家委員会(ROSNEDRA、ロスネドラ)に対して、当該エリアの鉱量計算報告書の提出(*2)を行ったところです。 セベロ・モグジンスキー鉱区は、探鉱開発が比較的最近開始された東シベリア油ガス地帯の北部に位置しており、今回の原油発見は、このような探鉱が進んでいない地域で発見された点で大きな意義があります。東シベリアでは、既に30億バーレル程度の原油が発見されていますが、今後更に同程度の量の原油の発見が期待できるとされており、今回の発見はこの可能性を裏付けるものとして意義深いと言えます。 現段階では、鉱区の一部が探鉱されたのみであり、セベロ・モグジンスキー鉱区全体で50百万トン(370百万バーレル)の可採埋蔵量が期待できると推定しているロシアの地質学者もいます。今回の発見が油田となった場合は、巨大油田の一つであるベルフネチョンスコエ油田を含むイルクーツク州内の油ガス田発見のパイオニアの一人であるイルクーツク出身の地質学者ボリス・シニャフスキー(1939.9.17?2007.1.26)の名前にちなんだ油田名とする予定です。 また、ザパドナ・ヤラクチンスキー鉱区では、2010年4月に掘削を開始した試掘1号井(ZY311号井)において、テストの結果、ガス日産117,000m3及びガスコンデンセート日産27.4トン(243バーレル)の産出を確認しました。 さらに、ボリシェチルスキー鉱区では、試掘1号井(BT11号井)を掘削中ですが、ここでも油ガスを確認済みです。 今回発見された油は、中東産原油と比べても軽質で硫黄分が少ない良質の原油であり、今後商業生産に向けて、油層の広がりを確認するための評価井の掘削等の作業を実施していく予定です。2014年末までのこれら鉱区の探鉱投資規模は約300百万ドルとなる見込み(*3)であり、その後開発移行となれば、この探鉱投資を大幅に上回る開発投資が見込まれます。商業生産の暁には、ESPO石油幹線パイプラインを経由して、日本をはじめとするアジア市場に供給する見込みです。 また、ガスについては、ロシア国内における、各種燃料の製造を含むガス加工プラントの建設のために日本の先進的な技術を採用する可能性についても検討を進めています。 東シベリア地域は、日本と地理的に近接性があり、大量の原油及び天然ガスの賦存が期待されるものの、厳しい自然環境やインフラが未整備であるため、十分な調査がなされておらず、開発が遅れている現状です。 しかし、今回の油ガス発見により、日露双方の企業による同地域での探鉱事業にさらに弾みがつくものと期待されます。また、今回の発見が将来石油生産につながれば、日本側にとっては、ESPO経由コズミノからの原油積み出しにより輸送期間の短縮や、供給源の多様化に資することとなり、ロシア側にとっても、ESPOの通油量確保に貢献し、炭化水素資源販売市場の多様化、雇用の創出、地方・連邦の歳入の増加に資することになります。 |
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