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■古河電工/ハードディスクドライブ(HDD)用ガラス基板の生産開始

ニュースリリース
ハードディスクドライブ(HDD)用ガラス基板の生産開始

2010年6月10日

当社は、今年5 月よりノートパソコンやカーナビゲーションシステム、デジタルビデオカメラなどのモバイル型機器に搭載されるハードディスクドライブ(以下HDD)用ガラス基板の生産を開始しました。

開発の背景・目的
 
データ記憶装置であるHDDは、新興国におけるパソコン需要の増大や液晶テレビをはじめとするデジタル家電への搭載などにより、今後も高い成長が見込まれています。当社はデスクトップパソコンやサーバーなどの据え置き型機器用HDD に採用されるアルミ基板用素材(アルミブランク材)で世界の約半分のシェアを有しております。今回、モバイル型機器用HDDに採用されるガラス基板をラインナップに加えることで、アルミ・ガラスの両方を扱う唯一のメーカーとなります。本件は2010年4月8日に発表した中期経営計画「ニューフロンティア2012」における高機能素材事業の強化の一環であり、今後、当社はHDD用素材事業を当社の基幹事業の一つに位置付けて、更なる拡大を目指していきます。

 
製品の特長
今回開発・実用化したガラス基板は、主に以下の特長を有しています。

(1)光ファイバー製造技術を応用した高精度ガラス材製造工法を開発しました。ハードディスクドライブ用のガラス基板だけでなく、液晶パネルの保護パネル(カバーガラス)や有機EL用ガラス基板の用途にも適していると想定しています。
(2)本開発HDD 用ガラス基板は、従来必須とされていた"化学強化(注1)"と呼ばれる工程なしに十分な強度が得られます。
(3)本基板材料は、現在市場で採用されているガラス素材に較べて高転移点 (注2)(高い耐熱性)であるため、HDD の次世代技術である"パターンドメディア (注3)"や"熱アシスト記録方式(注3)"にも有利に展開できます。

今後の展開
当面、当社千葉工場でガラス基板月産100 万枚体制を構築し、同時に顧客評価を踏まえて今後の詳細展開を決定していきます。3年後には、顧客生産地近くでHDD用ガラス基板及び基板用中間製品で月産 2,000万枚の生産を目指します。

用語解説
(注1) 化学強化 : ガラスを溶融塩に浸漬し、イオン交換することで表面に圧縮応力層を形成し機械的強度を向上する技術
(注2) 転移点: 高分子物質を加熱したとき、ガラス状の硬い状態からゴム状に変わる現象をガラス転移といい,その温度をガラス転移点(温度)という
(注3) パターンドメディア、熱アシスト記録方式:いずれも、次世代の磁気記憶媒体の構造の一種。記録密度の高密度化が可能であり、導入の際には基板の耐熱性向上が必要となると考えられている
 
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