DHL Express／ﾙﾌﾄﾊﾝｻﾞｶｰｺﾞと航空貨物事業会社を共同設立｜物流ﾆｭｰｽ

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■DHL Express／ﾙﾌﾄﾊﾝｻﾞｶｰｺﾞと航空貨物事業会社を共同設立

ﾙﾌﾄﾊﾝｻﾞｶｰｺﾞとDHL､航空貨物事業会社を設立

2009年4月､ﾗｲﾌﾟﾁﾋ／ﾊﾚ空港より､ﾎﾞｰｲﾝｸﾞ777ﾀｲﾌﾟの新型航空機による運航を開始

ﾄﾞｲﾂﾎﾟｽﾄﾜｰﾙﾄﾞﾈｯﾄ（以下DPWN）とﾙﾌﾄﾊﾝｻﾞﾄﾞｲﾂ航空（以下ﾙﾌﾄﾊﾝｻﾞ）は､それぞれの子会社であるDHL Expressとﾙﾌﾄﾊﾝｻﾞｶｰｺﾞを通じ､航空貨物事業会社を共同設立します｡ﾄﾞｲﾂのﾗｲﾌﾟﾁﾋに本社を置く新会社は､DHL Expressとﾙﾌﾄﾊﾝｻﾞｶｰｺﾞが50%ずつ出資する合弁会社となり､有限会社（GmbH）の形態をとります｡業務の中心はｱｼﾞｱ発着の一般航空貨物とｴｸｽﾌﾟﾚｽ貨物の輸送で､就航は2009年4月を予定しています｡新しい航空貨物事業会社の設立により､両社は今後､航空貨物事業とｴｸｽﾌﾟﾚｽ事業におけるﾘｰﾀﾞｰとしての地位を大幅に拡大することになります｡

DPWNの会長兼CEOであるｸﾗｳｽﾂﾑｳﾞｨﾝｹﾙは次のように述べています｡｢私たちは､大陸間の合弁事業を2004年に発足させており､今回の新会社設立はこの動きを発展させたものです｡DPWNとﾙﾌﾄﾊﾝｻﾞはともに､世界有数の実績と専門性を誇るﾛｼﾞｽﾃｨｸｽ企業であり､新会社には､両社のﾉｳﾊｳが注入されることになります｡DHLは今後､業界最短の輸送時間によって､ｱｼﾞｱ-ﾖｰﾛｯﾊﾟ間貿易の促進を図っていきます｡このことにより､物流拠点としてのﾄﾞｲﾂの地位は大幅に向上し､ﾄﾞｲﾂの景気上昇にもさらに拍車がかかることでしょう｡｣

ﾙﾌﾄﾊﾝｻﾞの会長兼CEOである､ｳﾞｫﾙﾌｶﾞﾝｸﾞﾏｲﾔｰﾌｰﾊﾞｰ氏は次のように述べています｡｢ﾙﾌﾄﾊﾝｻﾞとDPWNは､過去数年間の成功を踏まえた上で､貨物輸送機の就航により､新たな関係を構築し続けていきます｡新会社は､経済拠点としてのﾄﾞｲﾂの地位を向上するだけでなく､ﾗｲﾌﾟﾁﾋ地域で質の高い雇用を新たに創出します｡とりわけ､ｴｱﾈｯﾄﾜｰｸのさらなる拡大は､顧客にﾒﾘｯﾄをもたらします｡｣

新会社は当初､11機の新型ﾎﾞｰｲﾝｸﾞ777-200 LRF機を運航します｡航空機はﾘｰｽにより調達され､2009年2月以降の納入を予定しています｡貨物の取扱いは､ﾙﾌﾄﾊﾝｻﾞｶｰｺﾞとDHL Expressによって行われ､2社は引き続き､こうした貨物の取扱いに関するﾏｰｹﾃｨﾝｸﾞと貨物のﾊﾝﾄﾞﾘﾝｸﾞを独自に行っていきます｡　

乗り入れ権の取得を続けながら､新会社は2009年夏より､航路ﾈｯﾄﾜｰｸを徐々に拡大していきます｡平日には､ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ､ﾊﾞﾝｺｸ､ﾄﾞﾊﾞｲ､ﾎﾞﾝﾍﾞｲ､上海､香港､ｿｳﾙ､名古屋､ｱﾙﾏﾄｲ､ｲｰｽﾄ･ﾐｯﾄﾞﾗﾝﾄﾞ､ﾐﾗﾉへ運航します｡また週末には､上海､ｱｽﾀﾅ､ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ､ﾊﾞﾝｺｸ､ｼｬﾙｼﾞｬ､香港､ｼｶｺﾞ､ﾆｭｰﾖｰｸへ運航します｡

純粋な航空貨物輸送業務以外の､ﾗｲﾌﾟﾁﾋ／ﾊﾚ空港でのﾊﾌﾞ機能･倉庫業務については､2社は各自で責任を負うことになります｡DHL Expressは､新設の貨物ｾﾝﾀｰでｴｸｽﾌﾟﾚｽ貨物の処理を行います｡またﾙﾌﾄﾊﾝｻﾞｶｰｺﾞは､そのすぐ近くに最新の物流ｾﾝﾀｰをまもなく建設する予定です｡

ﾙﾌﾄﾊﾝｻﾞｶｰｺﾞの会長であるｶｰｽﾃﾝｼｭﾎﾟｱ氏は次のように述べています｡｢航空輸送を共同で行うことで､私たちは高いｺｽﾄ効率を維持しつつ､成長の機会を享受することできます｡ﾙﾌﾄﾊﾝｻﾞｶｰｺﾞからの追加貨物を得て､平日のｴｸｽﾌﾟﾚｽﾈｯﾄﾜｰｸの運営については､DHLが商業的責任を負うことになります｡また､週末についてはDHLの航空機に貨物を載せられるようになるため､そのｽｹｼﾞｭｰﾙにより､ﾙﾌﾄﾊﾝｻﾞｶｰｺﾞのお客様のご要望に対応することができるようになります｡｣

DHL Expressのｱﾋﾞｴｲｼｮﾝ部門のCEOであるﾁｬｰﾙｽﾞｸﾞﾗﾊﾑは次のように述べています｡｢新会社の設立により､私たちは､ﾖｰﾛｯﾊﾟ-ｱｼﾞｱ間の成長市場におけるｴｸｽﾌﾟﾚｽｻｰﾋﾞｽをさらに向上し､ｸﾞﾛｰﾊﾞﾙｴｱﾈｯﾄﾜｰｸ戦略も強化します｡そしてお客様は､貨物積載量の増加､輸送時間の短縮､総合的な品質の向上といったﾒﾘｯﾄを享受することができるようになります｡｣

新会社の経営は､ﾙﾌﾄﾊﾝｻﾞｶｰｺﾞ出身のﾄｰﾏｽﾊﾟﾌﾟｹと､DHL出身のﾄｰﾏｽﾌﾟｯｼｭが行います｡会社名とﾌﾞﾗﾝﾃﾞｨﾝｸﾞについては､後日決定されます｡