ﾃﾞﾝｿｰｳｪｰﾌﾞ／3.5ｲﾝﾁ大画面､最新無線技術､Windows CEを搭載したPDAｽﾀｲﾙの新型ﾊﾝﾃﾞｨﾀｰﾐﾅﾙを発売｜物流ﾆｭｰｽ

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■ﾃﾞﾝｿｰｳｪｰﾌﾞ／3.5ｲﾝﾁ大画面､最新無線技術､Windows CEを搭載したPDAｽﾀｲﾙの新型ﾊﾝﾃﾞｨﾀｰﾐﾅﾙを発売

2007.09.10 3.5ｲﾝﾁ大画面､最新無線技術､Windows CEを搭載したPDAｽﾀｲﾙの新型ﾊﾝﾃﾞｨﾀｰﾐﾅﾙを発売

株式会社ﾃﾞﾝｿｰｳｪｰﾌﾞ（本社：東京都港区､　社長：上石和信）は､ﾊﾝﾃﾞｨﾀｰﾐﾅﾙ（携帯型ﾃﾞｰﾀ収集端末）の新機種｢BHT-700ｼﾘｰｽﾞ｣を2007年9月より海外市場を先行し発売します｡国内での発売は2008年を予定｡本体のﾒｰｶｰ希望小売価格はｵｰﾌﾟﾝ価格で､国内外合わせて､年間2万台を販売する計画です｡

この新型ﾊﾝﾃﾞｨﾀｰﾐﾅﾙは､3.5ｲﾝﾁの大画面を搭載したPDAｽﾀｲﾙの業務端末で､業界ﾄｯﾌﾟｸﾗｽの堅牢ﾎﾞﾃﾞｨに､高出力かつ各種ｾｷｭﾘﾃｨに対応した最新の無線技術IEEE802.11a/b/g注1　とBluetooth注２　においても最新のVer.2.0を採用し､通信速度､混信回避の機能を高めております｡また､公衆無線でのﾃﾞｰﾀ通信GPRS注3　を搭載したﾓﾃﾞﾙも用意し（海外ﾓﾃﾞﾙのみ）､先進の通信機能を満載しました｡

高出力の無線LANﾓｼﾞｭｰﾙを搭載したことにより､通信ｶﾊﾞﾚｰｼﾞを従来機※1　の約2倍に拡大し､接続の安定性を高めるとともにｱｸｾｽﾎﾟｲﾝﾄの設置台数減による導入時のｺｽﾄﾒﾘｯﾄを提供します｡また､IEEE802.11aを使用することで､ｵﾌｨｽ､店舗､ﾊﾞｯｸﾔｰﾄﾞ､倉庫で複数の無線が使われている環境でも､無線の混雑を回避することが可能となり､店舗での在庫確認や､倉庫でのﾋﾟｯｷﾝｸﾞ作業などﾃﾞｰﾀ通信とﾃﾞｰﾀ収集の両方が必要となる用途で特に威力を発揮します｡

3.5ｲﾝﾁのQVGAｶﾗｰ液晶とﾀｯﾁﾊﾟﾈﾙを搭載した表示部は､発注ﾃﾞｰﾀや売り上げﾘｽﾄ､ﾛｹｰｼｮﾝ管理情報など多くの情報を見やすく表示することができ､加えてﾀｯﾁﾊﾟﾈﾙ機能でのﾒﾆｭｰ操作で､より直感的な操作が可能です｡また､ｷｰ入力においてもPDAｽﾀｲﾙでありながら､『ﾊﾞｰｺｰﾄﾞ読み取り→数字入力→確定』の基本ｷｰ操作を片手ですばやく操作できる人間工学に基づいたﾃﾞｻﾞｲﾝを採用し､ﾊﾞｰｺｰﾄﾞ読み取り端末としての使い勝手も考慮しています｡

小売店舗での発注業務やﾏﾈｰｼﾞｬｰ端末として､また屋外での設備点検･保守業務､製造､医療分野など様々な場面において､既存の業務はもちろんのこと､新技術により創出される新たな使い方まで､高機能情報端末として活用できます｡

ﾗｲﾝﾅｯﾌﾟは､国内ﾓﾃﾞﾙとして2ﾓﾃﾞﾙ､海外ﾓﾃﾞﾙとして4ﾓﾃﾞﾙを発売予定です｡国内ﾓﾃﾞﾙは､ﾊﾞｰｺｰﾄﾞｽｷｬﾅ一体型でBluetoothとIEEE802.11a/b/gに準拠した無線LAN搭載の｢BHT-710BWB-CE｣と､2次元ｺｰﾄﾞｽｷｬﾅ一体型で同じくBluetoothとIEEE802.11a/b/gに準拠した無線LAN搭載の｢BHT-710QWB-CE｣です｡海外ﾓﾃﾞﾙはﾊﾞｰｺｰﾄﾞｽｷｬﾅ一体型では､Bluetooh搭載の｢BHT-710BB-CE｣､BluetoothとIEEE802.11a/b/gに準拠した無線LAN搭載の｢BHT-710BWB-CE｣､さらに公衆無線通信機能GPRSも搭載した｢BHT-760BWBG-CE｣を､2次元ｺｰﾄﾞｽｷｬﾅ一体型では､Bluetooth､無線LAN､公衆無線GPRS搭載の｢BHT-760QWBG-CE｣を同時発売します｡
なお､｢BHT-710BWB-CE｣と｢BHT-760QWBG-CE｣については､9月12日～9月14日　東京ﾋﾞｯｸﾞｻｲﾄにて開催される第9回自動認識総合展に出品予定です｡

≪用語解説≫
注1：［IEEE802.11a/b/g］米国電気電子学会が制定した5.2GHZ帯/2.4GHz帯を使用する無線LANの規格｡

注2：［Bluetooth］Bluetooth　SIGが技術開発､普及促進及び管理等を行っている､短距離無線通信の規格｡※Bluetooth はBluetooth
SIG,Inc．，U.S.A.が所有する商標です｡

注3：［GPRS］ﾖｰﾛｯﾊﾟを中心に､広く採用されている携帯電話の方式網（GSM）を利用したﾃﾞｰﾀ伝送技術｡GSM/GPRSを組み合わせることにより､2G(第2世代)と3G(第3世代)の橋渡し的役割を果たすということから2.5G(2.5世代)とも呼ばれている携帯電話ｻｰﾋﾞｽの名称｡
※1：従来機は弊社　BHT-200BW-CEとします｡以降､同様｡

＜BHT-700の主な特長＞
1.大画面情報端末としてのﾃﾞｻﾞｲﾝとﾊﾞｰｺｰﾄﾞ読み取りの操作性の両立
握りやすさを確保するための最適形状としてﾃﾞｻﾞｲﾝされた厚さ27mmの寸法と､ｷｰﾊﾟｯﾄﾞ中央に配置した読み取りｷｰと､片手でｽﾑｰｽに操作できるｷｰﾎﾞｰﾄﾞﾚｲｱｳﾄでﾊﾞｰｺｰﾄﾞ読み取り､ﾃﾞｰﾀ入力を無理なく行うための工夫が施されています｡読み取りは､用途に応じてﾊﾞｰｺｰﾄﾞ対応､2次元ｺｰﾄﾞ対応の2種類から選択が可能です｡

2.ﾜｲﾔﾚｽ通信機能の充実
世界標準IEEE802.11b/gに加え､IEEE802.11aの3つの規格に準拠した高出力無線LANﾓｼﾞｭｰﾙを搭載し､最大54Mbpsの高速通信に加え､無線の混信回避､接続の安定化､ｱｸｾｽﾎﾟｲﾝﾄ設置台数の低減によるｺｽﾄﾒﾘｯﾄを実現しています｡また無線通信において重要となるｾｷｭﾘﾃｨについても､ｾｷｭﾘﾃｨ規格IEEE802.1x注4
(EAP-TLS､PEAP)および暗号化（TKIP､AES）に対応し､ｾｷｭｱな環境をご提供します｡また､無線LANの他､Bluetooth Ver.2.0を標準搭載し､さらに海外ﾓﾃﾞﾙでは公衆回線GPRSﾓｼﾞｭｰﾙを搭載したﾓﾃﾞﾙもﾗｲﾝﾅｯﾌﾟし､これら3つの無線機能で屋内､屋外でのﾘｱﾙﾀｲﾑ通信による運用性を高めています｡

3.無線長時間動作
省電力設計に加え､電源にﾘﾁｳﾑｲｵﾝﾊﾞｯﾃﾘ2200mAhを採用し無線LAN常時接続で8時間の連続使用を実現､１日中無線LANを使用したいというﾆｰｽﾞにお答えします｡さらに屋外での使用や､充電環境のない場所での使用に配慮してﾘﾁｳﾑｲｵﾝﾊﾞｯﾃﾘ3800mAhの大容量ﾊﾞｯﾃﾘもｵﾌﾟｼｮﾝとしてご提供します｡

4.業界ﾄｯﾌﾟｸﾗｽの堅牢性
大画面の弱点である落下耐久性能を大幅に向上しています｡軽量ﾏｸﾞﾈｼｳﾑ合金のﾌﾚｰﾑによって強化したﾎﾞﾃﾞｨは業界ﾄｯﾌﾟｸﾗｽの耐落下1.5mを実現｡また､水滴や埃に対する保護等級IP54注5　を実現しており､屋外での使用や､製造現場での使用など取り扱いの厳しい環境にも対応できます｡

5.高性能CPU､標準WindowsOS搭載と大容量ﾒﾓﾘを搭載
Intel製高性能CPU PXA270(624MHz)と標準OS WindowsCE5.0を搭載し､ｵｰﾌﾟﾝな開発環境を提供しています｡また､ﾒﾓﾘはｸﾗｽ最大のRAM
128MB､Flash ROM　128MBを搭載し､大量のﾏｽﾀﾌｧｲﾙや画像ﾌｧｲﾙを扱う運用で威力を発揮します｡また､MicroSDｶｰﾄﾞｽﾛｯﾄも搭載しており､増設ﾄﾞﾗｲﾌﾞとしての使用や､ﾌｧｲﾙのやり取り､ﾒﾓﾘのﾊﾞｯｸｱｯﾌﾟとしてもご使用いただけます｡

≪用語解説≫
注4：［IP54］防塵防水の尺度を示すｸﾞﾛｰﾊﾞﾙｽﾀﾝﾀﾞｰﾄﾞ｡国際電気標準委員の定める防塵性･防水性規格IEC529の中で用いられている保護等級｡IP54とはJIS規格の防沫型相当｡

注5：[IEEE802.1x]ﾈｯﾄﾜｰｸ内でﾕｰｻﾞ認証を行うための方式を定めた規格｡EAP認証という認証方式を採用し､｢ﾕｰｻﾞID･ﾊﾟｽﾜｰﾄﾞ｣による認証や電子証明書による認証など､さまざまな認証方式に対応している｡認証を行う際には､RADIUS認証ｻｰﾊﾞが必要｡