ﾃﾞｨｰ･ｴｲﾁ･ｴﾙ／DHL､ﾎﾟｰﾗｰｴｱｶｰｺﾞとの戦略的ﾊﾟｰﾄﾅｰｼｯﾌﾟ契約締結を完了｜物流ﾆｭｰｽ

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■ﾃﾞｨｰ･ｴｲﾁ･ｴﾙ／DHL､ﾎﾟｰﾗｰｴｱｶｰｺﾞとの戦略的ﾊﾟｰﾄﾅｰｼｯﾌﾟ契約締結を完了

2007年7月5日（木）
DHL､ﾎﾟｰﾗｰｴｱｶｰｺﾞとの戦略的ﾊﾟｰﾄﾅｰｼｯﾌﾟ契約締結を完了

今後20年間の航空輸送能力を確保し､太平洋路線でのDHLの競争力を強化

世界最大規模の総合ﾛｼﾞｽﾃｨｸｽﾌﾟﾛﾊﾞｲﾀﾞｰであるﾃﾞｨｰ･ｴｲﾁ･ｴﾙ（以下DHL）は､国際航空貨物輸送ｻｰﾋﾞｽのﾘｰﾃﾞｨﾝｸﾞﾌﾟﾛﾊﾞｲﾀﾞｰ､ｱﾄﾗｽ･ｴｱ･ﾜｰﾙﾄﾞﾜｲﾄﾞ･ﾎｰﾙﾃﾞｨﾝｸﾞｽ（AAWW）の完全子会社､ﾎﾟｰﾗｰｴｱｶｰｺﾞﾜｰﾙﾄﾞﾜｲﾄﾞと戦略的ﾊﾟｰﾄﾅｰｼｯﾌﾟ契約の締結を完了したと発表しました｡DHLの国際ｴｸｽﾌﾟﾚｽ部門であるDHL Expressは､この取引の一環として1億5,000万ﾄﾞﾙを投資し､ﾎﾟｰﾗｰｴｱｶｰｺﾞﾜｰﾙﾄﾞﾜｲﾄﾞの株式の49%と議決権の25%を取得します｡

契約に含まれる商業協定によって､今後20年間にわたり､DHL Expressは主要なｸﾞﾛｰﾊﾞﾙ市場においてﾎﾟｰﾗｰｴｱｶｰｺﾞの輸送能力を確保できるようになり､AAWWは35億ﾄﾞﾙの収益を得る見込みです｡またDHL Expressは､AAWWの別子会社であるｱﾄﾗｽ航空の輸送力を活用することも可能になります｡DHL Expressは今回の契約によって高い輸送能力を長期的に確保することで､太平洋路線における輸送時間を短縮し､信頼性を高め､ｱｼﾞｱ-米国間で貨物の輸送を行うお客様へのｻｰﾋﾞｽを大幅に向上させます｡今回のﾎﾟｰﾗｰへの投資は､米国市場に対するDHLのこれまで以上の大規模な取り組みを示すものであると同時に､米国の国内ｴｸｽﾌﾟﾚｽ輸送市場でお客様により魅力的な選択肢を提供するという､当社の戦略の上で大きな節目となる出来事でもあります｡

DHL ExpressのｸﾞﾛｰﾊﾞﾙCEOであるｼﾞｮﾝﾏﾚﾝは次のように述べています｡｢私たちは､ﾎﾟｰﾗｰｴｱｶｰｺﾞとのﾊﾟｰﾄﾅｰｼｯﾌﾟ契約締結が完了したことを嬉しく思います｡このﾊﾟｰﾄﾅｰｼｯﾌﾟは､DHLがお客様に選ばれるｸﾞﾛｰﾊﾞﾙ総合ﾛｼﾞｽﾃｨｸｽﾌﾟﾛﾊﾞｲﾀﾞｰとしての地位を確立するための､戦略的な推進力となります｡DHLは常にお客様のﾆｰｽﾞを認識し､応えていくために日々努力を続けています｡ｱｼﾞｱ太平洋-米国間の貨物路線の需要が今後ますます高まっていくにあたり､先回りしてｻｰﾋﾞｽの幅を広げることが重要であると認識しています｡｣

中国とｲﾝﾄﾞの経済発展など複数の成長要因に支えられ､ｱｼﾞｱ太平洋地区は急激な成長期に入っており､近年､太平洋間路線における貿易は着実に成長しています｡ﾎﾞｰｲﾝｸﾞ社の｢2006/2007年世界航空貨物市場予測｣によると､ｱｼﾞｱ?ﾖｰﾛｯﾊﾟ間における貿易の年間平均成長率が6.9%と予測されているのに対し､ｱｼﾞｱ-米国間の貿易成長率は7.1%と予測されています｡また､中国･日本の国内市場と国際市場を含むｱｼﾞｱ市場への航空貨物貿易が世界全体に占める割合は､2005年の50.8%から､2025年には63.3%に増加すると予測されています｡

DHL Expressｱｼﾞｱ太平洋地区CEO代理のﾀﾞﾝﾏｯｷｭｰは､次のように述べています｡｢新たなﾊﾟｰﾄﾅｰｼｯﾌﾟによって､お客様のｸﾞﾛｰﾊﾞﾙｻﾌﾟﾗｲﾁｪｰﾝを短縮できるうえ､太平洋両側の主要都市を結ぶことで､貿易路線をより強力なものとすることができます｡また､貿易を促進する企業としてのDHLの役割がより強化されるとともに､ｱｼﾞｱ太平洋地区と米国のかつてない成長に対応することのできる理想的な地位を確立することができます｡｣

DHLはこれまで､世界で最も成長著しいｱｼﾞｱ太平洋地区において大きな成長を遂げており､ｱｼﾞｱ太平洋市場の可能性を見込み､輸送能力拡大に向け2000年初頭から積極的な投資を行ってきました｡今回のﾊﾟｰﾄﾅｰｼｯﾌﾟは､それに加え､ｸﾗｽ最高のｻｰﾋﾞｽを提供し､同地区での顧客ﾛｲﾔﾙﾃｨを得るというDHLの探求的な取り組み姿勢を表すものです｡ﾊﾟｰﾄﾅｰｼｯﾌﾟによって､将来の成長に対応可能な輸送能力が確保されるだけでなく､お客様にとっては､同地区での製品の市場投入期間を短縮できるようになります｡

AAWWの社長兼最高経営責任者（CEO）である､ｳｨﾘｱﾑ J ﾌﾗｲﾝは次のように述べています｡｢このような大規模な取引を完了できたことを嬉しく思います｡私たちは､ﾎﾟｰﾗｰにとって非常に重要なお客様であるDHLの存在と､ｴｸｽﾌﾟﾚｽ事業で優勢を誇る企業に大規模な航空貨物輸送能力を提供する機会を得られたことを非常に歓迎しております｡また､両社の関係を発展させることで､世界有数の重要な貿易路線における今後の成長需要に対応できることを楽しみにしています｡｣

ﾎﾟｰﾗｰｴｱｶｰｺﾞは引き続き独立企業として運営を行い､DHLおよびそのﾋﾞｼﾞﾈｽﾕﾆｯﾄとの統合は行いません｡