物流ニュース&用語辞典 powerd by e-LogiT
物流ニュース
ニュース 用語 セミナー
■アイログ/ダノンに製造業特化型ソリューション導入
ダノン、アイログの製造業特化型ソリューションILOG PPOの導入で
製造とサプライチェーンの運用効率を改善

ダノンのメキシコ工場が中間製品と最終製品の統合プランニングに移行し、
洗浄工程と設備交換を効率的にスケジューリング

 ビジネス・ルール管理、最適化、可視化技術で企業の迅速な意思決定を支援するアイログ社(NASDAQ:ILOG: Euronext: ILO、ISIN:FR0004042364)は本日、乳製品とミネラルウォーターの製造で世界的な大手企業であり、ビスケットやシリアル製品で世界第2位の企業であるGroup Danone(以下
ダノン)が、同社最大級の乳製品工場のひとつであるメキシコ、イラプアト工場にILOG Plant PowerOps(TM)(以下ILOG(R) PPO)を導入したと発表しました。ILOG PPOの導入によりこの工場では、精度にバラつきのあった
 従来の週間生産計画から、日間計画による高精度なスケジュール作成に移行した結果、生産スループットと顧客サービスの向上に留まらず、廃棄物の削減と貯蔵期間の管理精度を最大化することに成功しました。

 ダノンは食品および飲料分野で世界最大企業のひとつとして8万8千人の社員を擁し、2006年度の売上は全世界で140億ユーロ(185億ドル)に達しています。ダノンの売上の約56パーセントは乳製品事業によるもので、同事業関連の工場を全世界に40以上展開しています。乳製品事業は2006年に9パーセント以上の成長があり、アルゼンチン、メキシコ、ロシア、トルコを含む数多くの主要な新興市場で成長率が20パーセントを越えました。

 ダノンでは従来、乳製品製造におけるプランニングとスケジューリングの業務は内製のアプリケーションと市販アプリケーションを組み合わせながら遂行していました。しかしこのようなシステムでは乳製品事業の複雑な仕組みを適切に管理することが困難でした。ダノンの乳製品工場では一般的に10種類の中間製品を製造し、これらを利用して15から25のパッケージラインで120種類の最終製品が製造されます。調理、低温殺菌、発酵、保存の各工程間では、加工処理のために100に及ぶ貯槽が使用される場合が
あります。これらの工程では高水準の清潔度を始め、アレルギー物質の把握管理、生産バッチのトレーサビリティ、最高の製品鮮度を確保するために、細心の注意を払わなければなりません。工場では大きく2種類に分けられる製造プロセスを密接に組み合わせる必要があります。そのひとつは生原料(生乳、粉乳類、酵母など)を中間製品に加工する工程であり、もうひとつは充填とパッケージを行うライン上で最終製品を製造する工程です。各中間製品は適切な生産量をスケジュールする必要があるだけでなく、厳密な制限時間内に消費しなくてはなりません。また、規定の洗浄作業が必須であると同時に、ラインの停止時間を最小に抑えなければなりません。

 これまでダノンが利用していたシステムは、中間製品と最終製品の製造を統合したスケジュールを作成できなかったばかりか、様々な生産計画を最適に組み合わせることもできませんでした。また、生産計画担当者は不適切なソリューションを積極的に採用するよりも、Microsoft(R) Excelの表計算機能を使い続けていました。ダノンが全世界で推進するIT戦略では、重要目標のひとつとしてスケジューリング・ソリューションの獲得が上げられており、このソリューションは事業目標の達成に貢献するとともに、計画担当者が求める使いやすさが備わっていなければなりませんでした。

 新しいソリューションに求められた重要な要件のひとつは、ダノンがこれまで投資してきたSAP APOを活用することでした。そこでダノンではILOG PPOを利用してAPOを拡張し、社員の作成したおおまかなスケジューリング・システムを廃止して、高精度なスケジュールを作成するシステムに移行しました。
 結果として、それまでは完璧とは言えない最適計画を作成するのに2日かかっていたものが、15分以内に精密なスケジュールを作成できるようになりました。
 ダノンの計画担当者はPPOを利用することにより、スケジュール作成の改善と同時に、SAP APOとの完全な統合による利便性も手にしました。計画担当者たちはその使いやすさとともに、管理できる情報量の豊かさに対して高い評価を与えています。

 ILOG PPOは製造部門とサプライチェーン部門の業務連携ツールとしても利用されており、これらの事業部門が在庫水準と操業効率の最適なバランスを見出すことが容易になりました。現在では関係者全員が、計画にはない需要変動が起こった場合に製造工程に及ぼす影響を把握できるほか、製造現場での運用判断が在庫水準と指定期日納品率に及ぼす影響についてもわかるようになりました。

 ダノンのビジネス・ソリューション担当ディレクタ、ジャンミシェル・エグ(Jean-Michel Egu)氏は、「ILOG Plant PowerOpsのあるなしで生産計画を比較すれば、アイログのアプリケーションが我々のKPI(主要業績評価指標)のすべてを改善する生産計画を作り出すことに、当社はたいへん満足しています。イラプアト工場はたいへん優秀なプランニング/スケジューリング・ツールを備えることができました。このツールはできうる限り最高の生産計画を生み出すと同時に、操業の柔軟性も改善するため、この工場では予想外の出来事にもすばやく対応する能力が上がりました。ダノンの社内ではこのニュースがたいへんな勢いで広がっていて、すでに、次の2年間で応えきれないほどの数の導入要請が来ています。現在このソリューションの実装を進めているのはロシアで、これが終わったらアルゼンチンの予定です」と述べています。

 グローバル500社のうちの150社以上を含む、1,000社を超える企業がアイログのサプライチェーン向けプランニング/スケジューリング・アプリケーションとアイログの最適化ツール/エンジンを利用して、最も難しいとされるプランニングやスケジューリングの問題を解決しています。アイログの最適化技術はSCMソフトウェア分野の主要ベンダにも採用されています。また、世界中の1,000を越える大学の研究プログラムにおいても利用されており、アイログの最適化製品はそのパフォーマンスと並んでソリューションとしての品質により、オペレーションズ・リサーチのコミュニティから「ゴールドスタンダード(基準的製品)」として認められています。

アイログ社(ILOG)について
 アイログ社は、お客様がより迅速な意思決定を行い、変更および複雑度を管理するためのソフトウェアおよびサービスを提供しています。全世界で2,500社を超える企業や465社を超えるソフトウェア・ベンダが、市場をリードするアイログのBRMS(ビジネス・ルール管理システム)、サプライチェーン向けプランニングならびにスケジューリング・アプリケーション、最適化ならびに可視化のソフトウェア・コンポーネントの活用により飛躍的な投資効率を達成し、市場を席巻する製品やサービスを立ち上げ、また、その競争力を強めています。
 アイログ社は1987年に設立され、全世界に800名以上の社員を有しています。アイログ株式会社はアイログ社の日本法人です。
 詳細についてはwww.ilog.co.jpをご覧ください。

*ILOG は ILOG S.A.とILOG Inc.の登録商標です。ILOG Plant PowerOpsはILOG S.A.とILOG Inc.の商標です。他の全ての社名および商品名はそれぞれを所有する各社の商標または登録商標です。

以上
 
前の記事へ次の記事へ
【このURLを友達に教える
携帯版メールニュースの配信登録
最新の物流ニュースと1日1語(2語)の物流用語を平日朝7時ごろにお送りします。朝のコーヒー、通勤(通学)時に学んでください。
ご希望の方は、空メールを送信すると登録できます。
イー・ロジットの個人情報保護方針はこちら
サイト内検索
ホーム ページ下部
物流ニュース&用語集
 物流ニュース / 物流用語辞典 / セミナー情報
 ニュース登録(空メール)
事業内容
 社員教育 / 通販物流代行 / 物流改善・コスト削減
会社案内
 会社概要 / アクセス(地図)
 プライバシーポリシー
 訪問販売法に基づく表記
採用情報
 採用情報
 通販物流スタッフ(パート/アルバイト)
友達にURLを教える
お問い合わせ
Copyright(c)e-LogiT.com All Rights Reserved.