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フェアウェイソリューションズ/SCMを駆使して安定供給を実現する不二製油の「業務改革型DX」導入事例を公表

物流システム 2023.01.13

不二製油株式会社様 もっとお客様の基へ!SCMを駆使して安定供給を実現する不二製油の『業務改革型DX』に迫る!

不二製油株式会社様の導入事例第2弾です。前回は自社の主要倉庫の在庫補充業務がテーマでしたが、今回は同じφ-Pilotを活用してVMI倉庫の在庫補充業務に取り組まれた事例となります。

 出荷予測   需給調整 

ご導入前の課題

  • お客様指定倉庫の在庫補充は、元々担当の営業がエクセルなどを駆使し行っていた業務だったこともあり、フォーマットや作業手順もバラバラで個人依存型になっていました
  • 外食チェーンやCVSなどのお客様の多くは指定倉庫を使用しており、全体でかなりの倉庫数となることから人海戦術で対応せざるを得ず、これ以上お客様指定倉庫の取り扱い数を増やす事が困難な状況でした
  • その為、作業効率化と省人化が急務でした

対策と導入効果

  • Φ-Pilotの導入で業務の標準化に成功し、業務が属人化せずに運用できるようになりました
  • 作業効率が格段に良くなった事で、お客様指定倉庫の数は当初から30%増の数百ヶ所取扱量も30%増の数万トンに増やす事が出来ました
  • 倉庫数や取扱量は増えても約25%減の省人化に成功しました



 

今から約2年前の2020年にφ-Pilot Seriesを稼働させ、約40%減の省人化に成功した不二製油株式会社が更なるサプライチェーンの深化を目指して第2次システムを今年4月に稼働させた。
前回の業務領域から拡張した今回の仕組みとはいったいどういうものだったのか?不二製油が目指す『業務改革型DX』について取材した。

倉庫数と物量は増加していく中、25%の省人化に成功!

ーーー まず今回の業務の中心となる『物流部3SP管理課』の業務内容と、設立に至った背景を教えて頂けますか?
 
『3SP』とは社内用語ですが『不二製油が在庫管理するお客様指定倉庫』の事を指します。通常、お客様から頂いた注文に対して製品を出荷するというのが一般的な納品形態ですが、近年、お客様倉庫の在庫補充をメーカーやサプライヤー側で担う形態が増えつつあり、VMI(Vendor Managed Inventory)とも呼ばれています。お客様側は在庫を気にしながら発注業務をする事から解放されますし、またメーカー側は需要動向をいち早く捉えた供給体制や生産計画が可能になる事で双方に利点がある仕組みです。


購買物流部門 物流部
(左から)浦野様、大谷様、仁科様、持永様、本川様、髙山様、清水様、髙田様、橋本様、堤様、百瀬様   ※写真は2022年12月現在

 

ーーー なるほど、そのお客様指定倉庫の在庫補充業務を担うのが3SP管理課というわけですね?
 
はい、当社でも最初は一部の営業が自分の担当するお客様の対応を独自に行っておりましたが、営業にとっては不慣れな在庫管理業務ですので、作業に多大な時間が掛かっていましたし、それぞれ独自のやり方で対応していました。営業には本来の営業活動に専念してほしいという事もありましたので、業務標準化と作業効率を上げるため物流部内に専門部隊を作り、運営する事にしたのです。


     物流部 部長 本川様

 


  物流部 業務管理課 課長 橋本様

ーーー 営業がやっていた業務を物流部で引き継いだ事で、営業側の効率は改善されたと思うのですが、やるべき業務が同じだと結局物流部に負荷が掛かったのではないですか?
 
おっしゃる通り、最初は営業がやっていた業務スタイルをそのまま引き継いだので、相当な作業負荷が掛かっていました。そこで2年前に導入済みで作業省力化に実績のあるφ-Pilotを主要倉庫の補充だけでなく、3SP管理課でも使えないか?と考え導入する事にしました。

 

ーーー 作業負荷は改善されたのでしょうか?
 
かなりの改善効果が得られたと思っています。まずお客様指定倉庫の数が引き継いだ当初から約30%増の数百ヶ所となっており、取扱量も約30%増の数万トンに増えておりますが、人手のほうは逆に引き継いだ当初から約25%減で業務を回せています。おそらく今後も増え続けていくと思われるVMI業務に対して早めに仕組みを備えられた事はよかったと思います。


  物流部 3SP管理課 課長 百瀬様

より高度なサプライチェーンの構築でサステナブルな物流を目指す!

ーーー 今回もかなりの省人化効果があったようですが、他にも変化はありましたか?
 
今回の仕組みが出来た事で、よりサプライチェーンの深化が実現できたと思っています。
 
ーーー 具体的にはどういう事でしょうか?
 
2年前に導入したφ-Pilotでは主要倉庫間での最適な在庫配置の仕組みを構築したわけですが、その主要倉庫の先にあるのが今回のVMI倉庫になります。従来であれば主要倉庫から先の需要は予測計算で補って最適配置を試算していたわけですが、今回φ-Pilotを導入した事でVMI倉庫を当社自らが管理し実需を把握できるようになりました。これによって主要倉庫での在庫配置もより正確になり、結果として安定共有や無駄な配送を緩和するサステナブルな物流体制に近づいたと思っています。
 
ーーー 今後も貴社の更なる発展を期待しています。ありがとうございました。


   物流部 3SP管理課 持永様

 ご導入企業様プロフィール
会社名 不二製油株式会社
本社所在地 大阪府泉佐野市
業種 植物性油脂、業務用チョコレート、乳化・発酵素材、大豆加工素材の事業に関する食品の開発製造販売
従業員数 1,189名(2022年3月31日現在)
URL https://www.fujioil.co.jp/

    (写真)取扱い製品例

 

   (写真)不二製油阪南事務所

 

「食」の世界に新しい価値を-。
不二製油グループにおいて日本国内での事業を展開している食品素材メーカーです。植物性素材でおいしさと健康を追求し、サステナブルな食の未来を共創します。

事例のポイント

導入ソリューション

出荷予測、需給調整

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