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三菱ふそうトラック・バス/川崎製作所で無人自動けん引車(AIT)の実証試験を実施

物流システム 2022.11.24
川崎製作所で無人自動けん引車(AIT)の実証試験を実施

 

 

三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEO:カール・デッペン、以下MFTBC)は、2022年10月と11月の間、川崎製作所の屋外エリアにおいて、無人自動けん引車(Autonomous Intelligent Tugger、以下AIT)による車両運搬の実証試験を行いました。

実証試験では1台のAITを使用し、車両エンジンの運搬を想定して、エンジン製造工場から約900メートル離れた車両組み立てラインまでのルートを走行しました。今回の実証試験では、AITがあらかじめ決められたルートに沿って移動できるか、生産スケジュールから遅れは出ないかなどの実用性と、周囲の人や物と衝突しないかの安全性を確認しました。

AITは通常、空港のような面積が大きく障害物が少ない場所において、貨物の運搬に用いられます。日本では、物が不規則に配置され、人や車両が縦横無尽に行き交う製造工場のような場所でのAITの使用例は多くありません。今回は、EasyMile SAS (本社:フランス・トゥールーズおよびシンガポール、CEO:ジルベール・ガニェール、以下「EasyMile社」)のAIT「TractEasy」が使用されました。

EasyMile社のAITは、MFTBCの親会社であるダイムラートラックのヴェルト工場(ドイツ・ラインラント=プファルツ州)でも導入に向けた準備が進められています。「TractEasy」は最大けん引重量25トンで、搭載したセンサーやカメラでリアルタイムに情報を認識し、自動で走行します。常時数センチメートル単位の正確さで移動でき、広範囲を認識して障害物に対処します。また車両からの無線通信(V2X)機能や予測制御、交差点や横断歩道での発進・停止の判断機能を備えています。電力で稼働し、生産活動における二酸化炭素(CO2)排出量の削減にも貢献します。

今回の実証試験において、MFTBCはAITの無人自動走行に伴って生じるリスク回避の仕組みや、本環境下における最高速度である時速11キロメートル*での走行時も安定して稼働することなどを確認しました。また、経路を塞ぐ複雑な障害物など自動走行が困難なシーンを想定し、遠隔管制センターから遠隔監視・操作を行い、ダウンタイムの発生を抑えたシームレスなAITの運用も検証しました。遠隔管制システムにはパナソニック ホールディングス株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役 社長執行役員 グループCEO:楠見雄規)の「X-Area Remote」が使用されました。

*TractEasyの仕様上の最高走行速度は時速15キロメートル

MFTBCは2017年に開始した「Factory of the Future(未来の工場)」プロジェクトで、最新の技術によって工場の効率と安全性を向上させるべく、生産技術に積極的な投資を続けてきました。プロジェクトの注力分野の一つが、多くの人員が必要で身体的負担も大きい、車両部品などの運搬業務です。これまでに、屋内での部品運搬については、自動運行ロボットを実証の上、導入を実現しました。しかし、屋外のルートを通る建屋間の運搬は、天気の影響や人や物が不規則に行き交うことで複雑な制御が要求されることなどから、より難易度が高く、MFTBCは有用なソリューションを模索している中で、このたびAITの実証につながりました。

MFTBCは今後も、工場の生産性と安全の最大化を目指し、「Factory of the Future」の枠組みのもとで最先端のソリューションの検討を続けていきます。

 

使用したTractEasy

 

遠隔操作の様子

 

遠隔管制システム

 

 

Factory of the Future(未来の工場)」プロジェクトについて

2017年に開始した「Factory of the Future」プロジェクトでは、「信頼できる製品」「ムダのないプロセス」「一流の工場」「意欲ある社員」を柱に、工場の自動化(オートメーション)、ロボティクス、ITシステムに投資しています。このプロジェクトは人材不足、生産性の向上や労働環境の改善といった生産現場の課題に対し、最新の技術の導入によって、生産工程のさらなる効率化や安全性の向上、生産コストの削減を目指します。これまで、ラインオフ時のデジタル検査、センサーやその他の機器を用いたトラブル予防や保全などを行ってきました。MFTBCは今後もさらに生産性と効率を向上すべく、さらなるアイデアの創出に力を注いでいきます。

 

三菱ふそうトラック・バス株式会社について

三菱ふそうトラック・バス株式会社(MFTBC)は、ダイムラートラック社が89.29%、三菱グループ各社が10.71%の株式を保有し、川崎市に本社を置く商用車メーカーです。90年の長い歴史を持つFUSOブランドの、小型、中型、大型トラックやバス、産業用エンジンを含む製品を世界170以上の市場向けに開発・製造・販売しています。2017年、初の量産型電気小型トラック「eCanter」を市場に導入し、2019年には、日本の商用車市場のベンチマークとなる、SAEレベル2相当の高度運転支援技術を搭載した大型トラック「Super Great」を商用車メーカーとして初めて日本に導入しました。MFTBCは、ダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ社(DICV)とともにダイムラー・トラック・アジアの一員として、製品開発、部品調達、生産などの分野で協力し、お客様に最高の価値を提供しています。

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