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日本郵船/国交省選定 日本海事協会との技術開発プロジェクトが完了

国交省選定 日本海事協会との技術開発プロジェクトが完了

安全運航の追求と新たな価値創造を目指して

当社および当社グループのMTIが5年にわたり日本海事協会と共同で取り組んできた技術開発プロジェクト「ビッグデータを活用した船舶機関プラント事故防止による安全性・経済性向上手法の開発」が完了いたしました。

「ビッグデータを活用した船舶機関プラント事故防止による安全性・経済性向上手法の開発」は、造船所・舶用メーカー・海運会社が一体となり、ビッグデータを活用して機関プラントにおける事故(特にコスト・社会的にインパクトが大きくなる可能性があるハイリスク事故)の低減を目指し、一般財団法人日本海事協会との共同技術開発プロジェクトとして2016年8月に開始したもので、国土交通省の「先進安全船舶技術研究開発支援事業」の補助対象事業にも採択されています。

本プロジェクトでは、造船所・船用メーカー各社と連携し、6つの分野で技術開発を行い、以下の成果・知見を獲得しました。

「ビッグデータを活用した船舶機関プラント事故防止による安全性・経済性向上手法の開発」プロジェクトの各事業成果

事業テーマ
*()内はパートナー企業
成果
画像を含むビックデータによる
主機シリンダ内状態診断手法
(株式会社IHI原動機)
NYKが開発したきらりNINJA(注1)やエンジンの燃焼室内部の状態を測るセンサによるビッグデータを活用しユーザー目線でエンジン駆動に必要な潤滑油消費量を安全に削減する手法を開発。
補助ボイラ空焚き予兆診断システム
(株式会社サンフレム)
ボイラ缶水の水位センサ異常を起因としたボイラ空焚き事故を低い導入ハードル且つ効果の高い事故防止手段を開発・実装。
ブラックアウト予兆診断システム
(寺崎電気産業株式会社)
これまで監視されていなかったブラックアウト(船内電源喪失)発生要因をモニターする装置を開発し、その効果を実証。
減速運転下でのプラント最適運用手法
(日本シップヤード株式会社)
機関プラントのデジタルツインを作成し、減速航海における省エネ運航手法の深度化に貢献。
データロガーでの高度アラームシステム
(寺崎電気産業株式会社)
複数要因が組み合わさり発生する重大事故リスクを可視化するシステムを実装し、その効果を確認。
油清浄機の総合運転監視システム
(三菱化工機株式会社)
舶用燃料油使用における前処理装置として重要な役割を果たす遠心分離機(油清浄機)の健全性担保及び最大清浄能力を発揮する手法を開発。


今後は、本プロジェクトで獲得したデータを新たな研究開発に活かすとともに、今後の事業化を見据えたメーカー支援を積極的に行う事で船舶の安全性・経済性の向上を追求し、将来的な有人自律運航船のシステム開発にもつなげていきます。

当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」(注2)を2021年2月3日に発表しました。当社は、ビックデータの活用を推進し安定かつ高品質な物流を維持・提供する事で、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進してまいります。

(注1) きらりNINJA
船舶エンジンの燃焼室内部を自動撮影する装置。全周方向の撮影が可能、作業負担の軽減、安全運航への貢献およびライフサイクルコスト削減という特徴・効果がある。

(注2) NYKグループ ESGストーリー
当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下プレスリリースよりご覧いただけます。

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