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東海汽船/経常利益は前年比97・9%減(2019年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結))

2019年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
単位・百万円  

       売上高    営業利益  経常利益  四半期純利益

2019年12月期 11,114 △3.0  △73 ―    3 △97.9   24 △83.2

2018年12月期 11,459 0.2   131 △74.9  177 △68.0  148 △62.3

(注)包括利益 2019年12月期  1百万円 (△98.2%) 2018年12月期  93百万円 (△78.3%)

(略)

①当期の経営成績

当連結会計年度におけるわが国の経済は、輸出を中心に弱さが続いているものの、企業収益は高い水準で底堅く 推移し、雇用情勢も着実に改善していることから、個人消費は持ち直し、景気は緩やかに回復しています。一方、 米中の通商問題を巡る緊張、中国経済の先行き、英国のEU離脱の行方など、海外経済の動向は先行き不透明な状 況が続いております。 当社グループを取り巻く環境は、原油価格の動向や当社の航路や営業に大きな影響を及ぼす度重なる台風や低気 圧の発生、また、国内外旅行先としての東京諸島と他地域との競合の激化などがあり、依然として厳しい状況が続 いております。さらに東京諸島においては、少子高齢化の波は本土より進み、人口減少に歯止めがかからない状況 となっております。 このような状況の下、当社および当社グループは、事業の活性化策として、東京諸島の「強みや魅力」の原点に 目を向け、2013年より施策の方向性をスローガンとして掲げ取り組んでまいりました。2019年は11月に 創立130周年の節目を迎えることから、「Revolution 2019 ~新時代への変革」を掲げ、急速に変化する社 会情勢に順応し、過去にとらわれず変革し、そして粘り強くチャレンジしていく年とし、2020年6月の三代目 となる新造貨客船「さるびあ丸」と7月の新造高速ジェット船「セブンアイランド結(ゆい)」の就航に向け、東京 諸島の豊かな自然と星空の魅力を一層広め、1人でも多くのお客様に島にお越しいただき、リピーターとなって長 期滞在していただけるよう、グループ一丸となって活動を続けました。主力の海運関連事業においては、よりお客 様のニーズに合った「東京の島」ならではの企画商品の造成に努めて、営業活動と宣伝活動を拡大し強化を図りま したが、梅雨明けの遅れや国内各地に大きな被害をもたらした夏から秋にかけての台風10号、15号、19号な どの影響により、最多客期の夏場の定期航路、東京湾納涼船共に旅客数は大きく減少し、秋以降も企画商品などに より営業展開を図りましたが、回復には至りませんでした。また、公共工事の遅れ・減少に伴い貨物輸送量も伸び 悩みました。 この結果、当連結会計年度の業績は、売上高は111億1千4百万円(前期114億5千9百万円)、営業損失 は7千3百万円(前期営業利益1億3千1百万円)、経常利益は3百万円(前期1億7千7百万円)、税金費用な どを計上した後の親会社株主に帰属する当期純利益は2千4百万円(前期1億4千8百万円)となりました。 また、個別業績につきましては、売上高は91億7千5百万円(前期93億7千9百万円)、営業利益は6百万 円(前期1億2千8百万円)、経常利益は7百万円(前期1億7千7百万円)、税金費用を計上した後の当期純利 益は5百万円(前期1億4千5百万円)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

《海運関連事業》

主力の海運関連事業の旅客部門は、東京諸島の島や海などの豊かな自然と、よりお客様のニーズに合った「東京 の島」ならではの企画商品並びに会社創立130周年に向けた各種記念プランを造成し、営業・宣伝活動に取り組 みました。大島の最大イベント「椿まつり」においては、大島町と連携し、「国際優秀つばき園」と伊豆方面の花 のイベントをつないだ「海のフラワーライン」の営業展開を引き続き図りました。また、千葉港と江の島から「椿 まつり」の大島への臨時船を運航し、4月以降も江の島、清水、木更津から臨時船を運航したほか、GW10連休 に向け営業・宣伝活動を強化して集客に努めました。夏場の最多客期には、「プラネタリウム・アイランド」とし て注目されている東京諸島の星空をテーマにしたキャンペーン展開に取り組み、秋以降も大島三原山ハイキングプ ランや130周年記念プランなどで安心とお手軽さをアピールした旅行の営業展開を図りました。しかしながら、 梅雨明けの遅れやピークのお盆時期及び秋の三連休などに国内各地に大きな被害をもたらした台風10号、15号、 19号や低気圧の影響により、定期航路の旅客数は大きく減少しました。また、東京湾納涼船も乗船時の利便性向 上などサービス向上と集客に努めましたが、定期航路と同様の理由により、計画した乗船客数には届きませんでし た。この結果、全航路の旅客数は83万1千人(前期85万5千人)となりました。 一方、貨物部門は、貨物輸送のホームページ上で、各種問い合わせに対する自動応答システムの導入や運賃のシ ミュレーション、生鮮食料品の受付状況の案内、東京諸島への引越しの案内など、お客様の利便性向上と集荷効率 の引き上げを図りました。また、各島の公共工事等の動向を注視し、集荷に遺漏がないように取り組みました。し かしながら、公共工事の遅れ・減少に伴い輸送量が伸び悩み、貨物取扱量は全島で27万5千トン(前期28万4 千トン)となりました。 この結果、当事業の売上高は、83億4千万円(前期85億8千1百万円)、営業利益は3億2千万円(前期4 億9千8百万円)となりました。

《商事料飲事業》

料飲部門は、東京湾納涼船の乗船客数が伸び悩み、売上が減少しました。一方、当事業の中心となる商事部門は、 貨物部門並びに島内外の取引先との連携を密にして情報共有を図ったことにより、島嶼向けセメントの販売が堅調 に推移しました。この結果、当事業の売上高は14億5千7百万円(前期14億8千6百万円)、営業利益は1億 2千7百万円(前期1億2千5百万円)となりました。

《レストラン事業》

東京湾周遊のレストランシップ事業は、営業活動や広報宣伝活動の強化・既存プランの充実・航路の見直しなど 行いましたが、梅雨明けの遅れや度重なる台風などの天候不順の影響により、団体客・個人客ともに伸び悩み、全 クルーズでの利用客数は10万8千人(前期12万人)となりました。この結果、当事業の売上高は9億6百万円 (前期10億3百万円)、営業損失は3千9百万円(前期営業利益2千4百万円)となりました。

《ホテル事業》

大島温泉ホテル事業は、大島の豊富な海の幸の料理・良質の源泉掛け流し温泉・露天風呂からの三原山の眺望や ホテル屋上に星空を観望できる「三原山テラス」の施設など、「島の魅力」を前面に押し出した営業活動を行った ほか、閑散期に130周年特別プランで集客した結果、「椿まつり」期間中から年間を通して、宿泊および日帰り の利用は順調に推移しました。この結果、当事業の売上高は3億7千2百万円(前期3億6千5百万円)となり、 費用面で料理材料原価を見直したことなどにより、営業利益は1千7百万円(前期営業損失8百万円)となりまし た。

《旅客自動車運送事業》

当事業の中心となる大島島内におけるバス部門は、貸切バス安全性評価制度三ッ星認定のもと、安全運行に努め てまいりました。定期観光バスでは、伊豆大島のシンボルである「三原山」や「国際優秀つばき園」を巡る「椿ま つり」の人気定番コースのほか、フォトスポットである通称「バームクーヘン」と呼ばれている「地層大切断面」 へ案内するバスツアー、130周年記念バスプランなどの企画商品の充実を図り、夏期には海水浴場への路線バス の運行で団体客・個人客の獲得に注力しましたが、夏期以降の台風などの影響もあり乗客数は伸び悩みました。こ の結果、当事業の売上高は3億1千1百万円(前期3億1千3百万円)、営業損失は1千4百万円(前期営業損失 2千7百万円)となりました。なお、定期路線バスにおいては大島町から継続的な支援を受けております。

②次期の見通し

今後のわが国の経済は、緩やかな回復が続くことが期待されていますが、米中の通商問題を巡る緊張の影響など、 先行きは不透明な状況が続くものと見られています。当社グループにとりましては原油価格の動向や、為替相場の 変動、気象海象条件など、引き続き厳しく予断を許さない環境が続くものと予想されます。 このような状況の下、2019年11月に創立130周年を迎えた当社および当社グループは、東京2020オ リンピック・パラリンピックの開催により、世界中から目が向けられる"東京"の中にある「東京の島」のきれい な海や山などの豊かな自然の魅力の発信に注力してまいります。さらに観光需要を盛り上げるため、「東京の島」 ならではの多様な企画商品の造成と「プラネタリウム・アイランド」として注目されている星空の魅力の発信に努 め、利用客の集客に向け営業拡大を図り、並行して2020年6月の新造貨客船「さるびあ丸」と7月の新造高速 ジェット船「セブンアイランド結(ゆい)」の就航の情報発信を行ってまいります。また、引き続きお客様サービ スの向上と、全部門に亘る更なるコスト削減の推進に努める所存です。 なお、次期の連結業績につきましては、売上高117億5千万円、営業利益1億6千万円、経常利益2億1千万 円、親会社株主に帰属する当期純利益1億6千万円を予想しております。また、個別の業績は、売上高96億円、 営業利益1億1千万円、経常利益1億7千万円、当期純利益1億3千万円を予想しております。

(略)