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DHL/日本の貿易成長率は鈍化傾向へ

日本の貿易成長率は鈍化傾向へ

プレスリリース: 日本・東京 - 2019年12月10日 

  • 貿易全体がデフレ傾向にある中、自動車、機械、化学産業の航空輸出は成長を維持
  • 基礎原料の海上輸入の堅調な見通しが貿易成長に大きく貢献

世界をリードするロジスティクスカンパニー、DHLによるDHLグローバル・トレード・バロメーターの報告書によると、日本の貿易成長はこの先3カ月間マイナスに転じるものの、自動車、機械、化学品業界の航空輸出は堅調に推移する見通しです。
人工知能とビッグデータ分析を駆使して算定する国際貿易成長に対する早期指標であるDHLグローバル・トレード・バロメーターでは、この先短期的に日本の貿易成長を示す総合指数は5ポイント低下してゼロ成長の基準値である50ポイントを下回る48ポイントとなり、マイナス成長となる見通しです 1。マイナス成長は主に全業界を通じて航空貿易が縮小していることに起因するもので、自動車関連製品など一部の主要セクターが引き続き比較的堅調に推移することによって、他の輸出部門の大幅な減少を相殺すると予想されます2 。

DHL Global Forwardingの北アジア南太平洋地区CEO兼DHLグローバルフォワーディングジャパン代表取締役社長であるチャールス カウフマン(Charles Kaufmann)は次のように述べています。「今後3カ月、日本の貿易は引き続き、縮小傾向にあると予想されるものの、自動車製造、機械、テクノロジーの日本の主要産業が強固な基盤を提供することによって、貿易見通しは比較的堅調に推移する見通しです。業界の経営統合の動きや電気自動車およびや自動運転技術への投資拡大を背景に、陸上車両および部品の輸出見通しの大幅な伸びが貿易成長に大幅な貢献を果たしています。また2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催が迫っていることは、次の四半期の基礎原料輸入の堅調な見通しにつながっており、オリンピックは日本経済全体に好影響をもたらすと予想されます。

世界貿易はインドを除き、緩やかだが縮小傾向

本バロメーターの結果は、今後3カ月間、航空貨物と海上コンテナ貨物の両方でわずかに減少し、穏やかなペースながら依然として、世界貿易が一層の縮小傾向に向かうことを示唆しています。今年の前四半期に比べて低下ペースは加速も底打ちもしておらず、貿易成長の下降トレンドはほぼ、安定していると言えます。調査対象の7カ国の指標が軒並み50ポイントを下回る中で、インドだけが54ポイントと穏やかなプラス成長の見通しを示しています。9月に発表した前回の指標では唯一のプラス成長を示していた日本と英国の2カ国の指標は、今期の見通しでは最大の下げ幅となっています。

DHL Global Forwarding、FreightのCEOであるティム シャーワット(Tim Scharwath)は次のように述べています。「DHLグローバル・トレード・バロメーターによると、世界貿易は今年末まではゆるやかに縮小傾向になると予想されます。しかし、ここ数年、世界貿易は急速に成長し、エベレストに上るような勢いだったことを忘れてはいけません。下り坂にあるとはいえ、世界貿易は現在もかなりの高い水準にあります。貿易摩擦がくすぶり続け、貿易紛争や地政学的に不安定な状態が続いている中でも、安定した貿易関係は無数にあり、世界的に繁栄をもたらし続けています。」

グローバル・トレード・バロメーターについて

2018年1月に開始したDHLグローバル・トレード・バロメーターは、国際貿易の現状と今後の展望に対する革新的な独自の早期指標です。人工知能(AI)を駆使することにより評価される、膨大な輸出入データを基にしています。DHLグローバル・トレード・バロメーターは、年4回発行され、次回は2020年3月に発表される予定です。

DHLグローバル・トレード・バロメーターの詳細についてはlogisticsofthings.dhl/gtbをご覧ください。Bloombergターミナルをご利用の方は、DHLのコード「DHLG」を入力してご覧いただけるようになりました。


編集注記:
東アジア地域の包括的経済連携(RCEP)は物品や投資への市場アクセスを活性化し、世界貿易の29.1%以上を占める世界最大の広域経済圏を創出することを構想しています。アジア地域の新たな貿易協定およびそれが世界貿易に与える影響については、こちらをご参照ください。


1 DHLグローバル・トレード・バロメーターの方法論では、50ポイントを超える指標値はプラス成長、50ポイント未満はマイナス成長を示します。
日本の主要産業における航空輸送および海上輸送の詳細な見通しについては、こちらをご覧ください。