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日本郵船/環境負荷の低いメタノール燃料船が竣工

環境負荷の低いメタノール燃料船が竣工

~グリーンファイナンスで建造費を調達~

9月30日、メタノールを燃料とする当社初のメタノール専用船「Takaroa Sun」が現代尾浦造船(韓国)で竣工しました。当社はグリーンファイナンス(注1)を推進しており、本船の建造費の一部にグリーンローンにより調達した資金を充当しました。

本船は当社グループのNYK Bulkship (Asia) Pte. Ltd.(シンガポール)が世界最大のメタノール生産会社Methanex Corporation(カナダ)の100%出資会社 Waterfront Shipping Company Limited(注2、以下WFS社)と締結した長期用船契約に基づき、当社グループの船舶管理のもとWFS社に貸し出されます。

本船の2元燃料主機関は、メタノール使用時に重油と比べて硫黄酸化物(SOx)排出量を約99%削減することができ、2020 年から始まる国際海事機関(IMO)が定めた燃料油中の硫黄分濃度規制(注3)の基準値を満たします。また粒子状物質(PM)排出量低減に加え、処理装置搭載により窒素酸化物(NOx)排出量を削減し、IMOのNOx 3次規制(注4)にも対応しています。

当社グループは今後も長期契約を主体とする運賃安定型ビジネスを着実に積み上げるとともに、環境負荷の低減を可能とする技術を通じて持続可能な地球社会の実現に貢献します。

(注1)グリーンファイナンス
ホンド、ローン等の資金使途を環境改善効果のある事業に限定する資金調達の総称。

(注2)Waterfront Shipping Company Limited(WFS)
世界最大のメタノール生産会社Methanex Corporationが100%出資し、北米、南米、アジア太平洋、ヨーロッパの主要マーケットに石油化学製品などの輸送を行う海運会社(本社:カナダ・バンクーバー)。世界最大のメタノールタンカー船隊30隻を有する同社は、世界中の貯蔵ターミナルやプラントをつなぎ、メタノールの安定輸送に貢献している。

(注3)燃料油中の硫黄分濃度規制
船舶汚染防止国際条約1997年議定書(MARPOL条約附属書VI)の2008年改正に基づくSOxの排出規制。2020年1月1日以降、船舶の燃料油の硫黄分許容限度は、3.5% から0.5%に強化される。

(注4)NOx 3次規制
海洋汚染防止条約では、NOxによる大気汚染を抑制するため、船舶のNOx排出量を2000年比80%削減するNOx 3次規制を規定している。

<本船概要>
載貨重量トン数:49,000トン
全長:183メートル
全幅:32.2メートル
造船所:現代尾浦造船(韓国)
船籍:ノルウェー国際船籍(NIS)

※当社は中期経営計画〝Staying Ahead 2022 with Digitalization and Green"においてESGと経営戦略の統合を掲げ、事業活動を通じてSDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を推進しています。船舶燃料の低炭素化もその取り組みの一環です。

<関連プレスリリース>

2018年12月27日発表:グリーンローンでメタノール燃料船を建造
―持続可能な成長を支えるグリーンファイナンスを推進

2018年2月15日発表:メタノールを燃料とするケミカルタンカーの長期傭船契約を締結 ―国際環境規制に対応し、技術力向上へ―