事業・活動
2018.03.30
アサヒ飲料株式会社(本社 東京、社長 岸上 克彦)は、自社で製造するミネラルウォーターおよび炭酸水に使用する原料水の微生物管理技術として、最新の微生物検査機器である「生物粒子計数システム」を富士山工場に導入しました。
清涼飲料を取り巻く環境は年々変化してきており、世界的に見ても日本はその品質の高さ、安全性を求められる動きが社会的に大きく、企業が果たすべき責任も増加しています。そうしたお客様からのご要望にお応えすべく、当社では原料・工程・製品に関わる安全性の強化や微生物検査スピードの向上に向けた取り組みを進めてまいりました。
今回導入した微生物検査機器は、今まで5~7日程度かかっていた微生物検査がリアルタイムかつ連続してモニタリングできる最新の機器※であり、当社の技術研究所、六甲工場および富士山工場が連携し、微粒子計測器の国内トップメーカーであるリオン株式会社(本社 東京、社長 清水 健一)と共同して評価、検討してまいりました。本機器は近年、高い信頼性が求められる人工透析用水の製造などにも利用されており、清涼飲料分野において採用されるのは業界初となります。
富士山工場で導入を開始しており、「おいしい水 富士山」「ウィルキンソンタンサン」を始めとしたミネラルウォーター・炭酸水(昨年製造実績:約1,000万函)に使用する原料水が対象となります。各種製造工程への導入に向けた評価・検討を順次開始しており、これまで以上に安全・安心な製品をお客様にお届けできるよう、品質管理技術の向上を更に推進していきます。
リオン社製 生物粒子計数器
※工場では、使用する原料水の品質管理として、微生物検査、理化学検査、官能検査を行うことで安全性を日々確認しております。
従来の水に対する微生物検査は、温度や培地などの条件を微生物の生育環境に合わせるため、検査結果が得られるまでに5~7日程度を要していました。本機器は、微生物のもつ蛍光物質の特性を利用した最新の微生物検出器であり、リオン社独自の特許技術である深紫外線照射により原料水中の微生物を高感度に検出できます。本機器の導入により培養工程が不要となるため、リアルタイムでの検査が可能となります。加えて、全自動での菌数測定が可能となるため、微生物検査技術の高度化や検査作業の効率化に寄与しています。
アサヒ飲料では、今後も最先端の微生物管理技術の導入を積極的に行い、製品の安全性に関わる革新的な技術開発を通して、安全・安心でおいしい商品をお客様へお届けするとともに、お客様の喜びと健康にも貢献して参ります。
防菌防黴学会(日時:2017年9月26日、場所:千里ライフサイエンスセンター)にてリオン社・アサヒ飲料共同発表しています。
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