■ 開発の背景
近年、模倣品や横流し品の流通は世界的に拡大しており、その被害額は増加の一途をたどっており、その内容も多様化しています。模倣品や横流し品が流通し続けることで、真正品の売り上げ減少やブランド価値の低下を招く恐れがあります。
凸版印刷ではこれらの課題を解決するため、目視で製品の正当性を確認できるホログラム「クリスタグラム」やICタグを活用した認証サービスなど、数多くのブランドプロテクション製品を提供しています。
このたび、バーコードの僅かな個体差を真贋判定に活用できる技術をもつシステックと協業。商品に記載されているバーコードをそのまま真贋判定に利用できるサービスの提供が可能になり、ブランドプロテクション向けソリューションのラインアップが拡大しました。
■ 本サービスの特長
・真正品判定に商品バーコードを使用
商品に元来印刷されているバーコードをそのまま真正品判定に利用できるため、導入負荷を軽減できます。
・大量生産の商品にも対応
バーコードの画像解析では、特徴点のみを数値データに変換して行うため、照合に必要なデータ量が少なく、大量生産の商品への導入も可能です。
・印刷やコピーなどによる偽造を判別
バーコードを各種印刷機やコピー機などで複製しても、その印刷時にまた新たな特徴点となる差異が発生してしまうため、その偽造は極めて困難です。
・QRコードやDataMatrixにも対応
商品コードなどのバーコードだけでなく、QRコードやDataMatrixにも対応できます。
・商品の個品管理も可能
通常、同じ商品には同一のJANコードがつけられますが、それぞれ違う個体として認識できるため、商品のトレーサビリティやキャンペーン応募などへの活用も可能です。
■ 今後の目標
凸版印刷は本サービスを流通・小売業界やメーカーなどに向けて2017年10月よりテストマーケティングを開始し、2018年度に関連サービスを含め約2億円の売上を目指します。また、メーカーと消費者との新たな接点の提供や、利用者同士のコミュニケーション機会の提供など、さまざまなアプリケーションとしての展開も推進していきます。
<システックについて>
システックは製品の安全性や、消費者とブランドのプロテクションの技術における、世界規模のリーディングカンパニーです。同社はシリアライゼーションの先駆者であり、多くの大手メーカーから信頼を受け、認証の未来を築く存在です。法規制の遵守やリスクの軽減、効率化、収益性の向上のために、企業のシリアライゼーションやトラック・アンド・トレース、認証技術の融合と最適化を実現。製薬やライフサイエンス、食品・飲料、消費者向けパッケージ商品などの分野の主要ブランドへの提供において30年の実績があります。
2022.02.15
2022.02.15
2022.02.15
2022.02.15
2022.02.15
2022.02.15