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日立製作所/中国で「製造業向けグローバル調達ロジスティクスサービス」を提供開始

「製造業向けグローバル調達ロジスティクスサービス」を提供開始

~中国拠点に新サービス拡販専任組織を設置し、本格展開~

  株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)の中華人民共和国(以下、中国)における現地法人である日立(中国)有限公司(董事長:小久保 憲一/以下、日立(中国))は、4月1日付でスマートロジスティクスサービス事業推進部を設立し、中国において「製造業向けグローバル調達ロジスティクスサービス」の提供を開始します。本サービスは、日立グループのコスト構造改革「Hitachi Smart Transformation Project」で推進している「グローバル調達改革」や「グローバルロジスティクス改革」の基盤をベースに事業化したものです。
  新設するスマートロジスティクスサービス事業推進部には、日立のコンサルティング部門、IT部門に加え、株式会社日立ハイテクノロジーズ(以下、日立ハイテク)および株式会社日立物流(以下、日立物流)の中国現地法人にある営業機能の一部を集約することで、サプライチェーン全体の中で主に調達や物流領域を対象に、顧客の経営課題を共有・明確化するといった上流コンサルティングからITサービスや調達代行、物流アウトソーシング(3PL*1)までをワンストップで提供します。本サービスを中国で提供することで、2018年度までに累計700億円の売上をめざします。

  近年、グローバル化が進む中、企業にとって物流経路の最適化、生産工場や保管倉庫の最適拠点配置など、サプライチェーンの最適化は重要な経営課題となっています。特に製造業では、ドイツのIndustrie 4.0で取り組まれているように、製造現場の設計や生産工程を、インターネットを介しサプライヤーや顧客等と連携することで、多様化するニーズへの対応と生産の最適化の両立をめざしています。

  日立は、コスト構造改革「Hitachi Smart Transformation Project」において、「グローバル調達改革」や「グローバルロジスティクス改革」に取り組んでおり、日立ハイテクや日立物流などのノウハウを活用し調達業務の集約、共同保管、共同輸送を行うことで、調達や物流業務のコスト低減を図るスキームを構築し、グループ内での適用を進めてきました。中国では、日立グループ約180社、約70の製造拠点が進出していることから、そのスケールメリットを生かし、2014年6月から適用を開始しています。こうした経験・ノウハウを生かし、まずは中国において「製造業グローバル調達ロジスティクスサービス」を展開し、顧客のサプライチェーン改革に貢献していきます。

  日立(中国)は、まず中国での日系企業向けに「製造業向けグローバル調達ロジスティクスサービス」を提供していきます。4月1日付で新設するスマートロジスティクスサービス事業推進部には、日立のコンサルティング部門、IT部門に加え、日立ハイテクおよび日立物流の中国現地法人にある営業機能の一部を集約することで、専門ノウハウや経験を生かしながら営業活動を推進していく計画です。顧客の現状分析、改善テーマの抽出、想定効果算定などの上流コンサルティングを行うとともに、日本側の営業・事業部組織と連携することで、グローバルに最適なソリューションサービスを提供します。なお、本サービスを中国における日立グループ会社の部品調達業務に一部先行適用した結果、10~20%の輸配送コスト削減効果が得られています。

  日立は、グローバル各地域が自律的にビジネスを主導する「自律分散型グローバル経営」を展開しており、今回提供を開始する「製造業向けグローバル調達ロジスティクスサービス」は、中国が主導する社会イノベーション事業分野の事例の1つです。
  また日立は、本サービスを、ASEAN地域においても順次展開・拡大する計画です。今後も、調達や物流業務といったサプライチェーンマネジメント向けの高付加価値サービスを拡充することで、顧客の経営課題の解決に貢献していきます。

「製造業向けグローバル調達ロジスティクスサービス」の概要

  「製造業向けグローバル調達ロジスティクスサービス」では、顧客への上流コンサルティングを通じて主に以下の3つのサービスに基づいてメニューを組み合わせ提供します。

(1) 調達サービス

  日立ハイテクの持つ商社機能により、材料調達業務や生産拠点及びその近郊倉庫での在庫管理、VMI*2オペレーション、海外からの輸入調達業務などの調達サービスを提供します。
  また、ファクタリング*3などのファイナンスサービスも含めたサービス提供が可能です。

(2) 調達EDI*4サービス

  日立ビジネスメディアサービス「TWX-21」により、調達業務の電子商取引を実現します。「TWX-21」は、約55,000社のグローバル利用ユーザーへ提供実績のあるクラウドサービスで、生産拠点とサプライヤーをEnd to Endでグローバルに接続することができます。このサービスでは、サプライチェーンの見える化や需給調整機能なども提供可能です。

(3) 物流サービス

  日立物流の持つグローバル物流ネットワーク*5により、国際物流では、海上・航空・輸送を駆使したGWPF*6による共同輸送等を実施、国内物流では、各拠点の様々な物流センターの活用に加え、ミルクラン*7輸送、JIT納入*8などを組み合わせることで高付加価値な3PLを提供し、顧客にとってシームレスな物流サービスを提案します。

  日立(中国)は、これら3つのサービスメニューを通じて顧客のサプライチェーン改革を支援します。

*1
3PL: 3rd Party Logisticsの略で物流業務のアウトソーシングサービスを意味する。
*2
VMI: Vendor Managed Inventoryの略で、ベンダー主導型の在庫管理手法をさす。材料供給業者が顧客先企業の資材や部品材料を所有し、管理する。
*3
ファクタリング: 売掛債権を買い取って、その債権の回収を行うファイナンスサービス。
*4
EDI: Electronic Data Interchangeの略。 受発注や見積もりなど企業間の商取引に関する様々な情報を電子的に交換する仕組み。
*5
770拠点(中国地域は151拠点。2014年9月末時点)
*6
GWPF: Gate Way Plat Formの略。 輸出入倉庫集約・混載輸送サービス。
*7
ミルクラン(巡回集荷): 物流業者が複数の部品メーカーを回って部品などを集荷する調達物流の手法。
*8
JIT納入: Just In Time納入の略。必要なものを必要な時に必要な量だけ納入する手法。

[画像]グローバル調達ロジスティクスサービス概念図