■ 開発の背景
超高齢化や個食・中食需要の増加、家事負担の削減など、生活者のライフスタイルは年々変化しています。それに伴い、食品やトイレタリー製品などのパッケージにも小容量化や小分け化などの変化が見られ始めています。
その市場変化を受け、おもに菓子・食品分野で使用されているOPPを基材とした軽包装フィルム市場は堅調な伸びを見せており、その市場規模は2014年現在、約240億円と推計されています。
従来、PET基材の透明バリアフィルムは透明蒸着PETフィルムの開発により、温度や湿度の影響をほとんど受けないバリアフィルムが普及しています。しかしOPP基材の軽包装向けバリアフィルムは、温度や湿度の影響を受けてバリア性能が低下するため、1年を通じて安定したバリア性能を発揮し、内容物の賞味を保持できるバリアフィルムが求められていました。
凸版印刷はこれらの課題に対応するため、GLフィルムで培ってきたコーティング技術を応用し、温度や湿度によるバリア性能の低下を抑えた軽包装向けバリアフィルムの開発に成功しました。
■ 価格
従来の軽包装向けバリアフィルムと同等の価格での販売を予定しています。
■ 今後の目標
凸版印刷は2014年度中に本製品の量産技術を確立し、2015年4月より、菓子・食品業界向けに販売を開始。2017年度に関連受注を含め約30億円の売上を目指します。
* 「FRESHLIGHT」、「PRIME BARRIER」は凸版印刷株式会社の登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。