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凸版印刷/国内初、UHF帯ICタグ用アンテナを紙器へ直接製造する技術を開発

国内初、UHF帯ICタグ用アンテナを紙器へ直接製造する技術を開発
? 紙器へのソースタギング技術の開発を推進 ?
加工・取り付けの手間やコストを大幅に削減し、従来手法から30%の価格削減を実現



 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下:凸版印刷)は、国内で初めて、UHF帯ICタグ用のアンテナを、フレキソ印刷(※1)を用いて製品包装箱などの紙器へ直接印刷する技術を開発しました。2010年度内に本技術の検証を終了し、2011年4月からの量産開始を目指しています。

 これまで紙器向けにICタグを利用する場合は、エッチング(※2)もしくはスクリーン印刷(※3)等の製法で、PETフィルムなどの表面にアンテナを形成。その上にICチップを実装した、インレットと呼ばれるパーツを製造し、別工程でラベル加工し、紙器へ取り付ける作業が必要でした。
 凸版印刷がこのたび開発した紙器へのソースタギング(※4)技術は、紙器を印刷する際の一般的な手法であるフレキソ印刷を用い、印刷機側の条件の最適化とインクの組成の最適化により、印刷時にUHF帯ICタグ用のアンテナを同時に形成することを可能にします。これにより、従来手法と比較し、加工・取り付けの手間やコストを大幅に削減することができます。

※商品画像は添付の関連資料を参照


【背 景】
・昨今、メーカーや流通業など様々な業種で、作業負荷の低減を目的としてUHF帯ICタグを活用した流通・物流管理が拡大しています。
・これまで、長距離通信が可能なUHF帯ICタグを実現するためには、ICタグのアンテナサイズを大きくする必要がありました。そのためフィルムなどの基材を含め、使用する材料が増えるためコストの削減には限界がありました。
・一般的なUHF帯ICタグは、エッチングもしくはスクリーン印刷等の製法で、PETフィルムなどの表面にアンテナを形成。その上にICチップを実装したインレットを製造します。紙器にICタグを利用する際には、そのインレットを別工程でラベル加工し、取り付けを行う必要がありました。そのため、これらの工程による作業負荷やコスト増が課題となっていました。


【特 長】
・紙器へデザインや文字を印刷する際に、UHF帯ICタグアンテナも同時に印刷するため、製品製造段階でICタグを商品や紙器などへあらかじめ取り付けることがが可能になります。このため、従来必要だった取り付けコストや加工費の大幅な削減が実現できます。
・紙器に印刷・形成された印刷アンテナに、印刷アンテナへの実装が容易なICチップ付ストラップ部品(※5)を装着することで、高性能なUHF帯ICタグとして使用することができます。
・凸版印刷が印刷アンテナ用に独自設計したアンテナのため、高い通信性能を実現します。
・使用済みのICタグから銀を回収し、再利用することが可能です。
・従来のエッチングでのアンテナ製造と異なり、製造工程にて廃液が発生しません。

※参考画像は添付の関連資料を参照


【価 格】
・従来のスクリーン印刷で生産された紙器向けのUHF帯ICタグアンテナに対し、30%減の価格設定を目指します。


【今後の展開】
 凸版印刷は、ソースタギング技術の開発を推進していくとともに、製品包装用紙器などへの用途に向けて、本技術の検証を2010年度内に終了させ、2011年4月からの量産開始を目指していきます。


※1:フレキソ印刷とは
 ゴム版または感光性樹脂版を用いた印刷で、ダンボール印刷、紙器印刷など大量生産に向いた印刷手法。

※2:エッチングとは
 腐食ともいう。塩化鉄、塩化銅などの液を用いてアンテナ部以外を溶液させる方法で、現在のICタグアンテナの主要な製造方法。

※3:スクリーン印刷とは
 版にインキを付着させるのではなく、版そのものに穴をあけて、そこからインキを浸透させてインキを付着させる方式で、紙以外にも布、金属、プリント配線、電気部品など幅広い分野で使われている。

※4:ソースタギングとは
 メーカーが製品製造段階で、ICタグを商品やパッケージに取り付けておくこと。
 製造ラインにおいてICタグを張り付けるほうが、流通途中で張り付けるよりも、張り付けコストを抑えられる。

※5:ストラップ部品
 ICタグ用チップが実装された回路部品で、ストラップ部と印刷アンテナ部が電気的に結合する。ストラップ部品単体では通信距離はきわめて小さいが印刷アンテナと結合することで長距離通信が可能になる。


※本技術は、2010年9月15日(水)から17日(金)に開催される「第12回自動認識総合展」(会場:東京ビッグサイト、主催:社団法人日本自動認識システム協会)のトッパングループブースにて展示されます。


以  上