イー・ロジットとロジリンク提携 三菱商事が支援
物流IT化8000社に提案
インターネット通販向け物流サービスのイー・ロジット(大阪市、角井亮一社長)は、総合物流サイトを運営するロジリンクジャパン(東京・千代田、南部周一社長)と提携した。イー・ロジットは顧客約8千社にロジリンクのシステム活用を提案、企業間の物流サービスを強化する。
第一弾としてイー・ロジットはネット通販を手掛ける企業に、ロジリンクの「求貨 求車システム」を使ったコンサルティングサービスを始める。同システムは荷物情報や空きトラック情報、空き倉庫情報をネット上に掲載、会員企業同士が直接交渉する。荷主の物流コストが削減できる。
イー・ロジットはネット通販以外の企業にも、自社とロジリンクのシステムを活用した物流効率化を提案、情報技術(IT)を駆使する総合物流会社をめざす。
同社の主力事業はネット通販企業からの物流アウトソーシング(業務の外部委託)の受託。顧客企業8千社のほとんどがネット通販会社で、自前で配車をするのに比べ物流コストを1割以上削減できるという。
ロジリンクは三菱商事のほか商社各社、トヨタ自動車、日本通運など17社の協同出資で設立、求貨 求車システムを手掛ける。今回の提携で、現在250社の会員企業を2004年度に3千社まで増やす計画だ。
ネット通販など消費者向け電子商取引(BtoC)は2001年には、前年比80%増の1兆4千840億円(経済産業省など調べ)に達し、物流アウトソーシングの市場も急拡大している。
両社に出社している三菱商事はIT化による物流サービスを今後の戦略事業と見ており、システムの企画などで支援する。
「求貨求車サイト」顧客増に苦心
運んでほしい荷物情報と空きトラック情報をネット上でマッチングする求貨求車サイトは2000年前後に急増した。
その背景には、多くの運送会社が繁忙期に合わせてトラックを所有しているため閑散期には多くの空きトラックを抱えていることや、配送後に荷台を空にしたまま帰るといった無駄を削減したいという業界事情がある。
そんな空きトラックを低コストで荷主に提供するというアイデアは当初は運送業界の関心を集めた。しかし、荷主側で同システムを使い慣れていないなどの理由から利用企業は拡大せず、運用実験だけでサイトを閉鎖した会社もある。「求貨求車サイトを手掛ける業界全体が大変苦しい状況にある」(ロジリンクの南部社長)
そのなかで生き残りをかけた事業モデルの見直しが必要となった。ロジリンクはトヨタ自動車など荷主となる大手メーカー数社が出資していることが強みだった。
しかし出資企業関連の大口需要を起爆剤として期待するだけではなく、実際に通販を手掛ける企業に幅広く物流コンサルティングを手掛けているイー・ロジットと組み、すそ野の広い顧客開拓に乗り出した。
また、早期に事業を展開したトラボックス(東京・足立)は空きトラック情報を個人利用に格安で開放し、宅配便などで運ばない大型荷物や小型商店の荷物配達などのすき間需要を狙うなど、各社が工夫を凝らした顧客獲得策を進めている。






