ネット通販の物流業務を代行
ネット通販の救世主
インターネットビジネスの支援事業がメーンのベンチャー企業。Web上でeコマース(電子商取引)の物流業務を代行する事業を展開し、ネット通販業者の「駆け込み寺」とか「救世主」などといわれている。
イー・ロジットの事業は大きく3つに別れている。一つは物流のアウトソーシング。企業規模や商人にかかわらず、「配送手配」「倉庫業務」「コールセンター業務」などの中から必要としている実務を組み合わせたサービスを提供している。
二つ目はそれをベースにしたコンサルタント事業。より効率的な物流機能を提案し構築する。もう一つは企業研修。銀行系シンクタンクやレンタル会社、通信会社、紙卸商社などに物流システムをわかりやすく説明している。
売り上げの中心は物流業務のアウトソーシング。角井亮一社長(33)がいう。
「当社の特徴は物流のアウトソーシングなので、必要時に利用可能ということ。小さいところはWebの画面に入力するだけで使えるが、緊急で『これを運んでほしい』というときは直接オペレータが対応する」
東大阪市の地域物流会社・光輝物流の2代目として生まれた。上智大学経済学部を3年で単位取得を終了。恩師の勧めもあって米国カリフォルニア州ゴールデンゲイト大学に留学。マーケティング論を選考しMBA(経営修士)を取得した。
米国から帰国後、経営コンサルタントを目指し、船井総合研究所で3年近く勤務。その後、不動参会者を経て、実家でもある大阪の中堅物流会社の光輝グループに入り、物流コンサルティング、アウトソーシングの業務を担当した。
戦略的物流思考
親の下でこの業界のノウハウ、問題点を学んだ。イー・ロジットの設立は、あるアパレルメーカーの仕事をしたことが直接的なきっかけだった。
「物流のアウトソーシングを受けるときに、『経費が下がった分の半分だけいただきます』という条件だった。実際に年間経費を1億5千万円下げた。その事例ができて、あちこちから問い合わせを受けるようになり、当時アメリカににベンチャー事情を一緒に見に行った商社の人に『会社をつくったらどうか』とアドバイスされたということもある。まわりに導かれて作ったようなものです
物流業界は正確に一分でも早く品物を届けることで収益を上げる。いまは単に届けるだけではなく、倉庫業務、配送手配、コールセンターなど一連の業務すべてやってほしいという顧客が増えている。これを角井は「戦略的物流思考」と呼んでいる。まとまった荷物量を確保することでディスカウントを可能にした。単なる価格破壊ではなく、運送業務の効率化に配慮したビジネスモデルだ。
三菱商事や日本アウトソーシング、NEC、楽天など大手企業と提携し、万全を期している。売り上げは「倍々ゲームで伸びている」が、具体的な数字は非公開。取引企業はうなぎ上りに増えているという。
| <会社概要>設立=2000年2月資本金=1億2180万円従業員数=12人売上高=非公開住所=東京都千代田区九段北1-12-5電話=03-3511-1828アドレス=http://www.e-logit.com/ |
2002年8月 5日
日本工業新聞