起業家に聞く/知恵を生み出すための知識は、
日々蓄積しなければならない
知恵を生み出すための知識は、日々蓄積しなければならない
株式会社イー・ロジット 代表取締役 角井亮一さん(32歳)
創業1年で顧客数2800社。この数字が何よりの成功の証だ。創業のきっかけは「成り行き」だった。前社で顧客だった企業の物流コストを、自身が考えたビジネスモデルを適用することで4割下げた。その結果、周囲の後押しもあり、起業を決意した。
「数社の宅配会社と提携し、お客様からいただいたデータをもとに、最も適した宅配会社を手配します。ラベル印刷なども代行しますから、お客様は弊社にデータを送る以外、何もしなくてよい。しかもコストが下がる仕組みです」
いわば物流のブローカー。一見簡単に映るが、物流界の内情に詳しくなければ組み立てられないシステムだ。事実、これだけの成功にも関わらず、追従する会社は現れていない。また、特筆すべきは、業者を叩いての「価格破壊」ではなく、運送会社の効率化に配慮したコスト減なので、関連する会社すべてが幸せになれるモデルだということだ。
「根が常に新しいことを始めたい性格でしてね。先を想像することが好きなんです。二の手、三の手をイメージし、いつも最悪を想像しておく。だから失敗も最小限に抑えます」
想像力。プロデューサーにとって不可欠な要素。角井さんは、この力は簡単に身に付くという。
「携わる仕事に真剣に向き合えばいいんです。与えられた仕事をこなすのは誰にでもできる。けれど最前を追求すれば、常に変革が必要です。そこには想像力が必要だし、そんな中から新しいビジネスモデルも生まれます」
一方で社風の重要性も説く。
「そういう気概を持った人たちと働くと刺激を受けますからね。社内がダメなら、外に出て人に会えばいい。知恵を生み出す知識は、日々蓄積せねばなりません」
ここで言う知識とは、人と話したり、経済・産業動向を日々見つめることで身に付く生きた知識だ。
「経営や経済の本も年に100冊くらい読んだこともあります。大事なところには線を引き二度読み。これだけでも、随分変わりますよ」
Personal Profile
上智大学経済学部在学中、渡米しゴールデンゲート大学にてMBA(マーケティング専攻)を取得。帰国後、船井総研入社、不動産会社転職を経て、中規模物流メーカーの光輝グループへ。そこで考案したビジネスモデルを実行すべく、2000年2月、同社を立ち上げた。
Company Profile
ネット通販業者に特化した物流代行サービスを手掛ける。上代の30%強と言われる物流及びその周辺作業費(ラベル書きなど)は小規模店にとってネック。その一切を代行し、最大で30%のコスト減を実現。本年中のナスダック上場を目指す。






