儲かるニーズの見つけ方・育て方
消費者向けの電子商取引(EC)サイトが米国で思うように利益が上がらず、リストラを行うなどの苦戦が伝えられている。日本でも数多くのECサイト運営業者が名乗りを上げたが、米国同様に消費者へのアピール不足と配送コストがネックとなって、ブレークには至っていない。
米国でも消費者の8割がモノを手にとって選ぶほうを好み、2割しかネット通販に興味がないという。ならば、この2割をターゲットに、サイト運営業者が顧客争奪の消耗戦を始めてしまっているのである。
ネット接続のパソコン普及率で米国に劣る日本では、さらに厳しい生き残り競争が強いられている。
そんなECサイト運営業者がこのところ駆け込み寺のように相談を持ち込むのが、イー・ロジット(www.e-logit.com)。この会社を経営する角井亮一社長は、作2000年末東京・九段下にオフィスを出し、全国視野の活動に転じた。もとは大阪東部の中堅倉庫業者(光輝物流)の2代目。長年の顧客相手に従来型の仕事を請負っていても、先は知れていると、Web上で、ECサイト運営業者の物流業務を代行する事業に着目し、イー・ロジットを立ち上げた。
ECサイト業者は、商品を売るのに精いっぱいで、その注文どおりの商品を安く早く注文主に届ける方策なんて考える余裕はない。ならば、そればかりに特化し、小規模なECサイト業者の代行業務をかき集めて、サイト上で運営。一方で全国に集荷・配送倉庫を持つ物流インフラ機能も伸ばそう。これが角井氏が目指す姿である。
扱い実績はネット通販業界の1割程度。これを4割にするのが当面の目標である。大阪では光輝物流の倉庫を活用。東京ほか全国に拠点を広げる計画。サイトは運送トラックを選び、その運賃を設定する仕組みが特徴で、これが同社にとって収益を生むノウハウである。
ネット通販業者はデータ保管を情報システム会社にe-ソーシングしているように、実際の商品の保管・配送の指令もイー・ロジットのような物流インフラ業者に外部委託しながら、採算を合わせているのである。
2001年03月号






