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事例:ワンツーワンマーケティング時代の物流/
インターネット通販企業のための最適物流サービスとは?

 (株)イー・ロジット
 所在地 〒578-0903 大阪府東大阪市今米1-2-1(光輝グループ内)
 TEL 0729-62-8861
 FAX 0729-62-7417
 設立 2000年2月14日
 資本金 8,400万円
 URL http://www.e-logit.com/
 業種 電子商取引で発生する物流を全面的にサポート

インターネット通販企業のコアコンピタンス
ネット通販業者のコアコンピタンス インターネット上の通販業者は2万を超え、毎日急増しています。これらの業者は、個人が副業でやっている人から、大手メーカーの新規事業まで幅広い形態で存在します。ほとんどの業者は月商100万円未満で、50万円を超えると同業者から1人前と認められるようになるという状態です。彼らの悩みは、アクセス数の増加などの売上増加に関わる部分と、決済方法、発送方法という裏方の部分があります。
 インターネット通販の業務を考えるとき、4つの機能に分けると分かり易くなります(図参照)。コンテンツ作成機能、マーチャンダイジング機能、営業機能、サポート機能です。カタカナで書くと分かりづらいですが、通常の店舗で考えると、コンテンツ作成は売場作り(レイアウト・陳列)、マーチャンダイジングは仕入れ(商品企画・購買)、営業機能は販促やブランド構築、サポート機能は事務(経理・総務・施設管理・物流)です。
 この中でインターネット通販会社のコアコンピタンスは一体どの機能なのでしょうか? 1つ選ぼうとすれば、コンテンツ作成機能とマーチャンダイジング機能が圧倒的に多く、初心者はコンテンツ作成機能、中級者は営業機能、上級者はマーチャンダイジング機能と言う傾向があります。この中で、当社が考えるネット通販業者にとってのコアコンピタンスは「営業機能」と「マーチャンダイジング機能」の2つです。 では、サポート機能は無くて良いのかというと必ず必要な機能です。しかし、各社が努力して最高のものが作れるのかというと作れませんし、努力しなくてもアウトソーシングして最高のサポートを得ることが出来ます。決済は独自では購入者にとって不便なものになるでしょうし、あらゆる決済方法がすでに存在しています。また、サーバー構築もレンタルサーバーからハウジング、ASPまであらゆる業者があります。物流に関しても、自分で運ばなくても、e−LogiT.com(株式会社イー・ロジット)のサービスがあります。
ネット通販での購入単価 インターネット上の商売は、スピードが勝負なので、出来るだけ自分の強みが発揮できるように営業機能、マーチャンダイジング機能に特化して、売上と認知度を高めることに特化することが先決です。自ら物流を行うことは、資源(資金・人材・時間)の無駄遣いになりそうです。amazon.comは自社で物流機能を構築しているじゃないかという人もいますが、最高品質の物流を構築しようとするとどれくらいの資源が必要になるのでしょうか? 構築しようという方は構築して下さい。しかし、自社物流を貫いていたドットコム企業が最近少しずつアウトソーシングするようになってきていることも事実です。

インターネット通販企業の物流問題
 物流に関してネット通販業者が悩んでいることは、「出荷が面倒である」「物流にかかる費用が高い」ということです。
 まず「出荷が面倒である」というのは、月商100万円、平均販売金額5000円の業者で、月20日稼働して、1日10個の出荷です。これが毎日続くと明日まとめて送ろうとか感じ始めるはずです。また、早く送ることが顧客サービスだと思う人は、家族サービスをする時でもある土日も出荷発送をして、大変さを痛感されていることでしょう。
 また「物流にかかる費用が高い」を説明しましょう。日経BP社の調査によると1万円未満の購入は全体の60%以上を占めているそうです。仮に1万円の商品が売れたとして、粗利益率20%で、2000円の粗利になります。仮に東京から沖縄に商品を送るとなると最低でも1000円はかかるでしょう。そうなると1000円から面倒な出荷作業や意外と掛かるシステム運営、面倒なメールでの接客作業の費用を換算すると、赤字になってしまいます。
 これらの困っていることを解決するにはどうすればよいのかということを考えた時、共同化(共同購入)の発想が出てきます。当社は、そういった発想で、e−tailer(電子店舗)の悩みを一掃させようとして始めました。

イー・ロジットの物流サービスとは?
ビジネスモデル 最近、「ネット物流」という言葉を見かけるようになってきました。この「ネット物流」という言葉の意味とは何なのでしょうか?
 どうも、この言葉は新聞の見出しから始まった様です。見出しには文字数の制限があって、「インターネット上での物流」と書くと12文字となって他に入れたい内容が入りません。それで略して「ネット物流」となった様です。同様に「ネット通販」も「インターネット通信販売」の11文字から5文字に縮小した様です。
 私の見解では、このネット物流は「インターネット上で起こる物流の総称」です。これの意味する分野は多くあります。その分野を大きく分けると、以下の様に4つに分かれます。
1.ネット物流マーケット
 以前から存在する求車求貨システムを通信コストやシステム開発コストや導入コストなどの安いインターネットを通信手段として用い、物流能力(設備)の売買やその仲介を行う市場
2.ネットフルフィルメント
 通常の物流より極端に難易度の高いインターネット通販向けの物流センター運営を、一括して引き受ける業務
3.ネット貨物物流
 1回1ヶ所に運ぶ物量がトラック一台ごとというような輸送をインターネット上で受付をし、実際に運んだり、業者に委託したりする業務
4.ネット宅配
 B2CやB2B2Cなどのインターネットでの取引や通常の取引で発生する宅配をインターネット上で受付をし、実際に運んだり、業者に委託したりする業務
 となります。最近商社をはじめ、多くの企業が参入を表明しているのは、ネット物流マーケットで、通産省も現在実証実験を行っています。そして、イー・ロジットが先駆者として主に参入し活動しているのは、ネット宅配の分野です。
 当社の提供するサービスを一言でいうと「物流サービスの共同購入組合」です。これまで、楽天市場に代表されるモール内のテナントや単独店などは、それぞれに運送会社や倉庫会社と交渉してきました。そうではなく、生協のように弱い立場の者が集まって、物流サービスを共同購入しようというものです。
 その実現方法を簡単に説明すると、図のように「インターネットで購入する人がWEB上で入力したデータが自動的にe−LogiTに入り、それを運送会社・倉庫会社に割り振り、転送する」というものです。
 これを実現するには、細かいノウハウの積み上げが必要で、当社が先駆けてネット通販の物流代行を行い、ノウハウを早くから構築してきました。

当社の成長の蔭に
 当社のサービスは、日本のeコマースにとって必要不可欠なものであり、物流問題が解決出来なければ、日本のECが消滅するというリスクを軽減出来ると考えています。そういう存在意義があっても、多くの障害があって実現できない会社は多くあります。
 最近、私自身、切に感じることは、多くの方からご支援を頂いて成長している会社だということです。特に敬意を払っている方が3人います。
 当社の所属する光輝グループの光輝物流(大阪府東大阪市今米・角井勝美社長)では、2年ほど前より、コンサルティング事業を成長事業と位置付け、注力してきました。その結果、日本初のゲインシェアリング(経費削減の50%をコンサルティング報酬とする)による物流改革を行うことが出来、日本の物流業界では有名な事例となりました。また、インターネット通販事業者の物流一括アウトソーシングを受けることに成功しました。
 このインターネット通販の物流代行を1999年12月に受託する以前に、私がインターネット業界に目覚めさせる人がいました。名前は都合上出せませんが、ある商社のITビジネスプランナーの方です。その方に「如何にインターネット事業が世界を変えるか」を教えられ、私自身、「事業収支的に理解できなかった」インターネット事業での感覚を身につけることが出来ました。そうして、インターネット通販の物流代行を行うまでになったのです。
 その後、ディー・ブレイン(東京都港区芝公園)の代表、出縄良人氏に出会いました。出縄氏の助言により、当社を設立するに至ったことは紛れもない事実です。それまで、光輝物流と光輝という会社が並列にあったものを関西初の純粋持ち株会社「株式会社光輝グループ」を設立し、光輝物流と光輝は100%の完全子会社としました。また、ミレニアムのバレンタインデー(2000年2月14日)に設立した「株式会社イー・ロジット(www.e-logit.com)」は20%の関連会社となりました。
 2月にアメリカでの事例を探して渡米し、日本独自のビジネスモデルを作り、そのモデルで足りない機能「東京での物流センター機能」を実行できる会社を探していました。そのころ、雑誌記事で何気なく読んでいて、「一度会いたい」と思い、会った社長、日本アウトソーシング(東京都渋谷区松濤)の山田真二社長が3人目の方です。
 お会いして、2時間後には当社との提携が決まり、今では営業戦線までも張っています。また、東京での新たな人脈の糸口をGive&Giveで紹介して下さることには、頭が上がりません。
 これらの方以外にもご支援を頂き、e−LogiTは成長を続けています。商売というものは、学校での勉強だけでは駄目で、人との繋がりがなくてはならないと実感しています。

最後に
 本稿に弊社の支援者のことを書くのは、幾らeビジネスであっても、廻りの支援者がいなければ成功しないことを感じているからです。当社は物流会社出身でありながら、物流アドバイザーの方に助言を頂いています。また、優秀なSEがいても、顧問のシステムアドバイザーの方がいます。プロフェッショナルが廻りに何人いても足りません。私自身もネット通販会社の物流顧問をしています。伸びる会社には廻りに多くのプロフェッショナルが必要なことは間違いありません。
 eビジネスを始める際には、何人の支援者を作れるか。それが成否の分かれ目になるでしょう。

2000年08月号


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