【中部運輸局】街地内物流の効率化実験を実施/SP活用の駐車場設置が有効
中部運輸局では「名古屋市長者町繊維問屋街におけるITを活用した物流効率化システムに関する調査委員会」を設置し、平成16年10月12日から24日まで全日本トラック協会と共同で、同地区における物流効率化を図る実証実験を実施した。スマートプレート(電子ナンバープレート・SP)と携帯電話(Web)を用いた予約システムの活用は昨年度と同じだが、駐車スペースとして、昨年度実証実験済みの民間駐車場を利用した路外の貨物車専用駐車場ポケットローディング・PLに加え、駐車パーキングメーターを利用して路上に貨物車優先パーキングメーター(PM)を設置して、物流効率化実証実験を実施した。また、全国初の路上でのスマートプレート実証実験も併せて行った。
対象車両は、SPを装着している車両(7事業者・1組合、32台)で、駐車スペースは路外PLが1カ所3台分、路上PMが4カ所4台分。
貨物車優先PMに対する評価は、路上のPMに対する評価は、特に短時間の駐車に対して利便性が高いことから、配置場所が「便利である」が75%、全般的な満足度は「満足」「やや満足」とする評価も75%と高かった。なお「有料でも利用する」との意向が69%で、有料であってもPMを設置することにより違法路上駐車を削減することが期待できる結果だった。PMの設置は効果的な対策であることが確認でき、実験終了後の現在も引き続き存置され利用されている。
ポケットローディングに対する評価は、路外のPLの利用台数は4台と少なかったが、利用者の満足度は高く、路外の場合は比較的長時間安心して駐車できることから、配送先まで多少距離が離れても十分利用される可能性があることが確認できた。
路上駐車ドライバーの駐車スペース利用意向は、PLやPMを利用せず路上駐車していたドライバーに聞いたところPLやPMを「できれば使いたい」という意向が4人のうち3人にのぼり、利用意向が相当数あることが確認できた。
駐車スペースの設置、SPなどITの活用や予約システムを組み合わせたシステムの導入により「うろつき交通(集荷配達を行うために適当な駐車場所を探すトラックの交通)の解消」、ひいてはドライバーの作業時間、燃料消費量、CO2やNOX排出量等の削減に効果があることが確認できた。「うろつき交通」が削減できることから、1年間に換算するとドライバーの作業時間が約407時間、燃料消費量が約880リットル、CO2排出量が約2,300キログラム、NOX排出量が約3千グラム削減できる。
今後、交通流が錯綜する物流集散市街地では、うろつき交通や違法路上駐車の解消に向けた本格的な取り組みが不可欠――として、同運輸局では、トラック運送事業者と駐車場設置者の間での民間ベースの駐車場を利用した共同荷捌きシステムへの展開を期待している。








