【ハマキョウレックス】物流企業再編、中堅規模で活発化 ハマキョウレックス、近鉄物流を買収 プリヴェ企業再生グループ、物流分野に本格参入
物流業界で、中堅企業の買収、統合の動きが目立ってきた。長期不況やディーゼル排出ガス対策に伴う車両コスト負担、荷主企業の物流合理化などで、中堅規模を中心に物流企業の体力が低下しつつある中、サードパーティ・ロジスティクス(3PL)への取り組みなどが成功している「勝ち組」を中心に、景気回復を追い風に積極経営に転換しつつある。
5月に雪印物流(現フーズレック)を買収したエスビーエスのケースでは、買収後の物流部門の売上高が一挙に2倍となり、新規案件も順調な滑り出しを見せている。
9月に入ると、ハマキョウレックスが近鉄物流の発行済み株式72%を取得するほか、外資系のプリヴェチューリッヒ企業再生グループが東武鉄道の地域運輸子会社2社を買収してロジスティクス事業への本格参入を決めるなど、動きが慌しくなりつつある。
ハマキョウレックスは近鉄物流を傘下に収める。株式の公開買付けを行い、発行済株式の72%を約23億円で取得する。近鉄物流の全国路線網を活用して、主力の3PL事業をより積極展開する。
ハマキョウレックスグループは、顧客にあわせた物流の合理化を提案し、物流センターをコアに3PL(サードパーティ・ロジスティクス)業務を主体として、事業展開をしてきた。海外拠点を始め国内拠点での物流センターも毎期6-8センター増加し、04年3月期現在、北海道から中国地区まで33ヵ所となり、全国展開が一段と進んでいる。また、グループの営業収益に占める物流センター事業収入も90%を超える。
競争の激化する物流業界で、同社グループの志向する3PL事業において高いクオリティを顧客に提供し、グループの競争力を更に向上させていくためには、物流センター事業の拡大に加え、全国を網羅する配送ネットワークが必要と判断。
一方、近鉄物流は、保有する全国的な路線網でトラックによる貨物自動車運送事業を展開。運送単価の引き下げ、運送業界の競争激化など、事業環境が悪化している中で、コスト削減など事業構造改革に努めて収益力の向上を達成し、更なる飛躍を目指していた。
ハマキョウレックスは、近鉄物流と相互に経営資源を活用し、かつ緊密な連携をとっていくことで、顧客に対し一層合理的・効率的な物流システムを提供しうる先進的な物流企業へ成長・発展していくことができると判断し、公開買付けを行うことにした。
プリヴェチューリッヒ企業再生グループは、東武鉄道が保有する東武運輸栃木の株式(発行済株式総数の90.5%)と株式会社東武運輸新潟の株式(発行済株式総数の71.8%)を、同社の子会社であるPZ運輸が取得すると発表した。
同社は、国内外の事業会社の株式を取得または出資をすることで当該会社の事業活動を管理し、事業の再構築を図ることによって企業価値の向上を目指す。
両社を子会社化することにより、ロジスティックス事業のさらなる効率化を促進し、今後両社を中心としてロジスティックス事業への本格的参入を計画している。業務面では、東武鉄道グループとのより密接な関係を構築することが可能と判断。また、今後の同社グループにおける物流コストの効率的な削減も見込める。








