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【伊藤忠】中国最大手の食品物流会社に資本参加

 伊藤忠商事は3月30日、中国最大手の食品事業グループ・康師傅控股有限公司の全額出資子会社で全土にネットワークを持つ物流会社・頂通(開曼島)控股有限公司への資本参加について合意したと発表した。頂通発行済み株式50%を引き受け、共同経営体制を敷く。
 伊藤忠商事は中国国内で、食品、日用品、アパレル、医薬品などの生活消費財物流、自動車関連物流を重点分野として物流機能拡大に努めており、北京太平洋物流有限公司などの事業会社を展開、沿海部を中心に事業拡大を進めている。
 一方、頂通は上海、北京、広州、沈陽、重慶に現地法人を持ち、新彊、チベットを除く地域に71の配送センターを展開、食品を中心とした全中国をカバーする物流網を運営している。最大の即席麺ブランド「康師傅」(年間生産110億食)の物量を背景としたコスト競争力、全土に広がる小売店向け直接配送機能に対する評価が高い。
 中国の消費経済が全国規模で拡大しており、物流ニーズが品質重視、ジャストインタイム、少量多頻度、多温度帯対応など高度化していることから、伊藤忠は「頂通のネットワークの重要性がさらに高まる」と判断。既存のビール、飲料原料、包装資材、業務用食材の供給、頂通の販売ルートを利用した加工食品の販路拡大などへの相乗効果を期待している。また、中国鉄道部の子会社との合弁会社が持つ鉄道輸送機能、幹線物流機能と合わせ「今後の多様な物流ニーズに一貫して対応できる体制が整う」としている。