日本郵船の関連会社・NYKバルクシップ社(米国)はこのほど、世界最大の製紙会社・インターナショナルペーパー社と、長期連続航海による木材チップ輸送契約を締結した。
契約期間は3年で、年間100万トンのユーカリ材チップを2004年初頭から輸送。チップ専用船2隻を張り付け投入し、ブラジル出し/米国ガルフ向けの連続航海とする。
インターナショナルペーパーは、2002年の売上高が203億ドルの世界最大の製紙会社で、かねてからブラジル北部で植林を行っており、そのユーカリ材をチップ化し米国内自社製紙工場向けに供給する計画を検討していた。昨年秋のトライアル輸送に成功し、本格的に米国への輸送を開始するため、長期連続航海契約の締結に至った。
海運会社が海外の製紙会社との間で長期連続航海契約を結ぶのは初めてで、日本郵船では基盤の国内ビジネスに加え、積極的に海外展開を進める。