【提言】SCMシンポを開催 物流連|通販物流代行・物流コンサルティング・社員教育のイー・ロジット

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【提言】SCMシンポを開催 物流連

 日本物流団体連合会(栗林貞一会長)は8日、東京大手町の経団連会館国際会議場でシンポジウム「SCMの進展と物流業の役割」を開催した。SCMの実態を明らかにするとともに、物流業に何が求められているのか、運賃・料金の設定を含めた新しいビジネスモデルを考える狙いで企画された。
 栗林会長は「物流業界は、さらに減少すると見込まれている貨物輸送量、安全対策・環境対策などの強化によるコストアップ、運賃・料金の問題など多くの課題を抱えている。このような状況の中で、物流企業と荷主企業との間で良好なパートナーシップを形成することがお互いにとって極めて重要」とあいさつ。早稲田大学商学部の杉山雅洋教授が「社会的共生と物流」をテーマに基調講演を行った。
 行政、荷主事業者、物流事業者によるパネルディスカッションでは「SCMには情報の一元化、共通化が必要」(坂場正保・国土交通省政策調整官)、「物流コードの標準化が急務」(鎌田利弘・味の素物流企画部長)、「物流事業者との真のチェーン構築はこれからであり、そのためには技術開発や研究が必要」(松本忠雄・花王ロジスティクス統括部門執行役員)などの意見が出された。最後に杉山氏が「SCMを効率的に進めていくため、引き続き対話の場を持ち、互いがWIN?WINになる関係にしていくことが必要」と締めくくった。