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【RFID】UHF帯で初の実証実験を開始 経産省と4業種

 家電、アパレル、書籍、食品流通業界の4業界団体は9日、経済産業省からの委託を受け、製品工場や物流倉庫、店舗などの現場で商品にUHF帯のICタグを装着する実証実験を開始した。
 UHF帯ICタグの実証実験は昨年12月、電波暗室内で技術的なデータを取得するための実験が第1段階として行われ、現在取得データの解析中。この実験で、日本で開放が検討されている950メガヘルツ帯の読み取り機械で米国向けに調整されたタグ(915メガヘルツ)を読み取っても、米国内での実績にほとんど劣らない精度でデータを読み取れることがわかっている。
 今回の実験は12月に続く第2段階に位置付けられており、既に免許を得ている家電製品協会が実施する実証実験を皮切りに、4業界の複数の製品工場、物流倉庫、店舗などで順次実施する。
 商品やケースにタグを取り付け、製品工場、物流倉庫、店舗といった現場でどのような効果を発揮するか、また、従来認められていた周波数帯(13・56メガヘルツ帯)に比べてどのような特徴を示すか――について具体的な検証を行う。
 UHF帯のICタグはサプライチェーン・マネジメントやトレーサビリティ(履歴追跡)に使うICタグの国際標準化を目指して利用の検討がされているもので、この周波数帯は国内では携帯電話などに割り当てられていたためにICタグへの利用が認められていなかった。しかし、昨年8月に総務省が検討する中間報告の中で、共用の可能性を検討する方向性が示され、ICタグの国際標準化に向けて期待が高まっている。
 経産省では、来年度は業種や実験内容を大幅に拡大して実証実験を行う計画。