エーザイ/保管・入出庫時の環境改善
エーザイグループの物流は子会社のエーザイ物流が担当。倉庫における保管、入出庫時の環境配慮を中心とした環境負荷低減活動を展開している。
エーザイ物流では、品質管理の国際規格ISO9001による徹底した品質管理下、納品から在庫、出荷管理までを医薬品業界共通の受注情報網である「JD-NET」でIT(情報技術)化。効率的な物流システム構築に役立てている。

新たな取り組みとして現在、全取扱商品をバーコード管理することで事務処理速度向上と伝票レス、ペーパー管理フリーを実施しており、安全性や信頼性の高い品質管理に向けメーカー、物流会社、納入先を結んだ物流EDI(電子データ交換)の活用も検討中だ。
配送時の省エネルギー医薬品は冷蔵品(セ氏2〜5度)、保冷品(セ氏15度以下)、温室品(セ氏1〜30度)の3温度対で管理される。そのためトラックと倉庫扉の間を密着し入出荷できる「ドックシェルター」を施設に取り入れた。
トラックは保冷のためエンジンをかけている必要があるが、納品中のアイドリングストップを励行するためプラットホームにACコンセントを設置し、排気ガス抑止に努める。一方、医薬品物流は48時間内の中距離配送がメーンとなるため鉄道へのモーダルシフトは進めにくいといった問題もある。今後、運送会社に低公害車導入を促進するほか、共同配送や積載効率アップに向けた取り組みも検討する。
廃棄物低減に向けてはパレットに積み込まれた製品の落下防止のためストレッチフィルムから「パレマキ」と呼ばれるリユース式の固定バンドへ切り替えている。パレット自体の素材も90%がアルミ製へと変更した。
同時に通い箱の採用も積極的に進め、共同配送をより効率化するために各製薬会社の仕様も統一する方向だ。
エーザイ物流の成瀬登社長は環境報告書のなかで「地球環境の改善は資源の商品から製品・サービスの消費、回収、再生という地球規模でのサイクル改善にみんなが取り組んでいる。わが社でも何ができるかを真剣に追求するとともに、高品質な医薬品物流マネジメントを構築したい」と話している。








