富士ゼロックスサプライ(FXOS)ではトラックの積載率を向上させるため、共同配送や製品の梱包形態、積み込み方を見直している。
その一環として2002年度から加工メーカー2社と調達分野での共同配送を開始。月2回、メーカー2社の製品を同じトラックで富士ゼロックスサプライの倉庫に輸送できるよう配車計画を再構築した。「共同化することでトラックの台数は半減した」(同社)としており、今後も対象を拡大する方針だ。
一方、1998年からは富士ゼロックスとFXOS合わせて全国78カ所ある物流拠点の再編に着手、このうち統合可能な30カ所をピックアップし一元化に努めてきた。2002年には神奈川エリアにあるFXOSの倉庫2カ所を集約、現在18カ所まで整理すると同時に茨城県内のユーザー向けに共同配送をスタートさせた。
注文を受けた当日の夜間に埼玉県内にある倉庫から茨城県の倉庫へ輸送、翌朝に富士ゼロックスの消耗品の配送トラックに混載し配達する仕組みを整備。さらに遠隔地からの配送についても各倉庫の在庫を再編することにより東京、名古屋、大阪での用車積載率が65%となった。
また帰り便では使用済みのプリンター用トナーカートリッジをユーザーから回収。倉庫で仕分けしたのち、各メーカーへ返却している。2002年度は取り扱いメーカーを2社増やした結果、現在は16社の製品を回収・返却できるルートを開拓した。