ルネサス テクノロジ▼業界最大クラスの1536ビットのユーザメモリ搭載したUHF帯RFID発売
業界最大クラスの1536ビットのユーザメモリとセキュリティ機能を搭載したUHF帯RFID「RKT132」を製品化
−; 国際標準規格に完全準拠し、セキュアで安全なグローバルシステムを構築可能 −;
株式会社ルネサス テクノロジ(本社: 東京都千代田区、会長&CEO: 伊藤 達)は、このたび、RFID(Radio Frequency Identification)の国際標準規格ISO/IEC18000-6 TypeC(注1)に完全準拠、かつセキュア電子タグプロジェクト」(注2)が開発したセキュアRFIDプロトコル(注3)を搭載したUHF帯(注4)RFID用ICチップ「RKT132」、および「RKT132」を搭載したインレット「RKT132MHD001」を製品化しました。
2008年2月からサンプル出荷を開始します。
本製品は、国際標準規格に完全準拠しているため、グローバルな流通管理やトレーサビリティ運用などに適用でき、加えて、セキュアRFIDプロトコルの搭載により、情報漏洩や誤書き込みの防止など、セキュアで安全なシステムの構築が可能です。
<製品化の背景>
近年、RFIDは、流通管理やトレーサビリティ等の市場で利用が始まっており、今後、ますます利用が拡大していくことが予想されます。そして、使い勝手をより向上するため、市場ニーズとしては、より大きなメモリ容量のRFID用ICチップに強い要望があります。
一方、流通管理等においては、流通情報の記録、即ちICチップへの読み取り/書き込みは、流通過程における複数のユーザにより行われる場合があります。このため、単にメモリ容量を増加して使い勝手を向上しただけでは、記録情報の他ユーザへの漏洩、また他ユーザによる誤書き込み等を発生させる要因になります。加えて、グローバルなシステムを構築するには、国際的な標準規格に準じたRFID用ICチップを用いることが必須です。
そこで当社は、この市場ニーズに対応するため、大きなユーザメモリ容量と、かつセキュアRFIDプロトコルを搭載したRFID用ICチップ「RKT132」、ならびに、本ICチップとアンテナを搭載したインレット「RKT132MHD001」を製品化しました。
<製品の特長>
本製品の特長は以下のとおりです。
(1) 使い勝手の良い大容量ユーザメモリと、国際標準規格準拠によりグローバルシステムの構築が可能
メモリ容量としては、ID格納用に240ビット、ユーザ利用向けに1536ビットを搭載しています。ユーザメモリが1536ビットと大容量であり、複数のユーザごとに分割して情報を記録できるため、システムの応用範囲を拡大できるなど使い勝手が向上します。
また、国際標準規格のISO/IEC18000-6 TypeCに完全準拠していることから、同規格に準拠したリーダ/ライタで読み取り/書き込みができるため、グローバルシステムの構築が可能です。
(2) セキュアRFIDプロトコルの搭載により、セキュアなシステムを実現可能
「セキュア電子タグプロジェクト」が開発したセキュアRFIDプロトコルを搭載しています。本プロトコルにより、ユーザメモリ領域を複数ブロックに分割し、それぞれのブロック毎にパスワードを設定して読み出しや書き込みの禁止設定を行えます。これにより、ユーザメモリ領域内をユーザ別に使い分けることが可能であり、他ユーザへの情報漏洩、また他ユーザによる誤書き込みを防止できます。
また便利な機能として、タグ情報応答機能を備えています。本機能は、分割したブロック毎のメモリ容量や読み取り禁止/書き込み禁止などの設定情報を、一括応答するものです。これにより、ユーザは自分自身が使用可能なメモリ容量や各ブロックのセキュリティ設定情報を容易に把握できるため、流通システムの容易な構築に貢献します。
さらに、通常のメートルレベルの通信距離を、パスワードを設定して、数10cm程度と短く(リーダ/ライタ出力が4Weirp(注5)時)したり、また元の通常の通信距離に戻すことのできる機能を備えています。
例えば、
流通過程最後の消費者による商品購入時には、消費者が所有している際のRFIDの情報漏洩を防止するために通信距離を短くする。
また、
商品が中古市場で再流通する際には、タグを再利用するため通信距離を元のメートルレベルに戻す。
など柔軟なシステム構築に寄与できます。
以上の機能は、セキュアRFIDプロトコルを搭載したリーダ/ライタにより実現できます。セキュアRFIDプロトコルを搭載していないリーダ/ライタでは、パスワード設定のされていないブロック領域のみを、通常のRFIDとして利用することが可能です。
(3) 特性を最適化したインレット
「RKT132MHD001」はICチップの「RKT132」にアンテナを接続した、幅が91.2mm、ピッチが25.5mmのテープ仕様のインレットです。
ラベル加工し、ダンボールに貼り付けた状態で、860MHz〜960MHzの周波数帯域で最適な特性を得られるよう調整済みです。
今後も当社は、市場のニーズに応えるRFID用ICチップやリーダ/ライタ用ICチップの開発、製品化を行い、タイムリーに市場に提供していきます。
■ 注記
(注 1) ISO/IEC18000-6 TypeC: ISO/IEC18000は、主に物に取り付ける無線ICタグに関する規格。ISO/IEC18000-6 TypeCは、ICタグの標準化を推進している非営利団体EPCglobal Inc.の規格「EPCglobal Class1 Generation2」をベースに、ISOで国際規格化されたICタグの規格。UHF帯の中の860〜960MHz帯域を使用する。
EPCglobal Inc.のURL: http://www.epcglobalinc.org/
(注 2) セキュア電子タグプロジェクト: 経済産業省の研究開発委託事業「UHF帯電子タグの技術開発事業」(2006年8月〜2007年3月)の通称。株式会社日立製作所が中心となって、協力企業の5社と共同で進められたプロジェクト。
(注 3) セキュアRFIDプロトコル: セキュア電子タグプロジェクトにより開発されたプロトコル。
(注 4) UHF帯: UHFはUltra High Frequency(極超短波)の略で、300MHz〜3GHzの周波数帯の電波を指す。
(注 5) 4Weirp: EIRPが4W(ワット)であること。EIRPは、Equivalent Isotropically Radiated Power(等価等方放射電力)の略であり、数値が大きいほど、無線の通信距離が長くなる。日本および米国などでは、電波法でRFIDの上限値は4Wに定められている。
* 記載の製品名、会社名、ブランドは、それぞれの所有者に帰属します。
以下、価格仕様などの詳細は下記アドレスを参照ください。
japan.renesas.com/fmwk.jsp?cnt=press_release20080121.htm&fp=/company_info/news_and_events/press_releases












